六本骨扇今村は比較的、平穏だといえた。三河のこの辺りは、寺社勢力の権限が強く、事実上の...

三鹿の渡し　３与七郎が派遣した三名の使いが大高城に入る頃、元康君は既に発つ準備を済ませていた。〜池鯉鮒大明神で休息せよとか、与七郎の考えることよ。〜元康君は幟旗を城内至...

三鹿の渡し　２　先発した平八郎と与七郎らは池鯉鮒で野盗らが盤踞している様を北の八橋から様子を伺う。やがて野盗共は、池鯉鮒大明神へ押し入り物色を始め出した。池鯉鮒大明神は...

三鹿の渡し元康君を大高城から安全に逃がすべく、平八郎は与七郎(石川数正)らと先駆け隊となり、三河へ駆ける。大高城の様子を伺っていた野盗の類いは、大手門が開門され、雪崩れ込もうと色め...

平八郎の夢駿河の太守、今川義元殿が桶狭間で討ち死にしたという凶報がもたらされ、織田領に...

大高評定　２義元殿が討たれたらしいという話しが城中の使い番から出だした。戦の模様を見物していた百姓らが騒ぎ立てているのを大手門の番卒が目撃していた。元康君は義元様が間もな...

大高評定　１今川義元殿が織田信長の乾坤一擲の攻めにより討たれ、その首は既に信長の手によって持ち去られた。元康君は一里ばかり離れた桶狭間で、今川勢が惨憺たる有様になってしま...

織田信長公像名古屋市緑区桶狭間古戦場公園桶狭間の戦い〜義元無惨意気揚々と行軍していた義元殿は、土地の者が献じた行厨(こうちゅう〜弁当の意味)と酒に舌鼓を打った。〜勝って兜の緒を締め...

沓掛城跡桶狭間の戦い〜運命の桶狭間　五月十九日の早暁祐福寺を発った義元殿は今川本隊の詰...

丸根砦供養祭大高城兵糧入れが成功し、守将の鵜殿長照がお役目を元康君に引き継がれ、義元殿は包囲している丸根砦の攻略を元康君にお命じになられた。義元殿は戦勝を信じて疑わず、上機嫌で宴の...