晴れた日の夜は、川から蒸発した水蒸気が空気中で氷って漂うため、普段は何でもない景色が幻想的な風景に一変します。
夜明けが近づくと、暗くて見えなかった景色が全体的に青いトーンの中で浮かび上がり、気温は一段と低くなりますが、夢中でシャッターを切っているので寒さにも気づかないほどハイテンションです。
写真は空間を平面上に投影したものですが、不思議と違和感なく奥行きを感じます。
人間はただ見ているだけでなく、頭の中で想像上の奥行き感を重ね合わせているんでしょうね。その他にも「きれい」「かわいい」「幻想的」というような印象、見えない部分の想像など、様々なものを重ね合わせながら、「見る」というよりも「観る」という表現の方が近いように思います。アートとして感じたり表現する能力は、人間に与えられた特殊能力ですから磨いていきたいなと思います。