杏の読書日記プラス

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東京奇譚集

2005-10-05 18:02:03 | 
村上春樹の新作「東京奇譚集」を読みました。

「偶然の旅人」41歳のゲイの調律師の譚。
「ハナレイ・ベイ」サーファーの息子をハワイでなくしたピアニストの母の譚。
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」消えた人をボランティアで探す、という男の譚。
「日々異動する腎臓のかたちをした石」腎臓石の物語を書く小説家の譚。
「品川猿」名前を忘れる女の譚。

どれも、村上ワールドを堪能できる作品でした。好きな作品は、最初の2作品で、春樹さんらしいな!と思うのは、「品川猿」~しゃべる猿がでてくるなんて、ありえないけど、この非日常こそ、村上ワールド!!

前作「アフターダーク」が、いまいちだったので(私的には)、「東京奇譚集」の購入は迷いましたが、買って良かったです。

村上春樹って、どんな作家?・・・と思ってる春樹ビギナーの人にも、初期からのファンにも、楽しんで読んでもらえると思います。

★★★★☆


東京奇譚集
東京奇譚集
posted with 簡単リンクくん at 2005.10. 8
村上 春樹著新潮社 (2005.9)通常24時間以内に発送します。
コメント (4)
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