本日、読み終えた本~
川端作品は、「The.S.O.U.P.」に続いて、二作目。
同じ人が書いたとは思えないくらい、異なる色をした作品でした。
「今ここにいるぼくらは」の主人公は、小学生の博士(ひろし)。
ある時は一年生で、ある時は五年生~といった七つの短編が、本書に収まっている。
時期がばらばらに並んでいるのだが、不思議と異和感なく、読むことができる。
友人のサンペイ君と池の主を釣り、妹と山でオニババに出会い、宇宙人とUFOに関わる~などなど、ひとつひとつの話が面白く、読者を同じ時間・同じ場所に運んでいく。
子どものころに感じた、さまざまな不安や孤独がよみがえってくる。
そして、そこから今日につながってくる時間に思いを馳せる。
”いつかきみが出会うものと、ぼくがこれまでに出会ったもの。それらは、つながっているような気がする。すべての川を束ねる海まで下らなくても、ぼくたちは同じ水脈の中にいるんだからね。”という文中の言葉と、タイトルがまたつながる。
今ここにいるぼくらは、みんな、博士だった。
そう、言えるかも。
川端作品は、「The.S.O.U.P.」に続いて、二作目。
同じ人が書いたとは思えないくらい、異なる色をした作品でした。
「今ここにいるぼくらは」の主人公は、小学生の博士(ひろし)。
ある時は一年生で、ある時は五年生~といった七つの短編が、本書に収まっている。
時期がばらばらに並んでいるのだが、不思議と異和感なく、読むことができる。
友人のサンペイ君と池の主を釣り、妹と山でオニババに出会い、宇宙人とUFOに関わる~などなど、ひとつひとつの話が面白く、読者を同じ時間・同じ場所に運んでいく。
子どものころに感じた、さまざまな不安や孤独がよみがえってくる。
そして、そこから今日につながってくる時間に思いを馳せる。
”いつかきみが出会うものと、ぼくがこれまでに出会ったもの。それらは、つながっているような気がする。すべての川を束ねる海まで下らなくても、ぼくたちは同じ水脈の中にいるんだからね。”という文中の言葉と、タイトルがまたつながる。
今ここにいるぼくらは、みんな、博士だった。
そう、言えるかも。