山田詠美の作品~
「間食」鳶職人雄太と、同棲している年上の加代と、加代の知らない雄太の恋人・女子大生・花の話。
「夕餉」清掃員の紘(こう)と、家出してきた既婚者・美々の話。
「風味絶佳」スタンドで働く志郎と、アメリカかぶれのグランマ・不二ちゃんの話。
「海の庭」離婚した母・小夜と高校生の娘・日向子(ひな)と、小夜の幼なじみの引越し作業員・作並の話。
「アトリエ」水を浄化する仕事にいきがいを持って働く裕二と、彼にしか心を開くことができない、不器用な妻・麻子の話。
「春眠」火葬場で働く父・梅太郎と息子・章造と、梅太郎の後妻で章造の同級生・弥生の話。
本の中で、六つの作品は、「文學界」に発表された順に並んでいます。
2004.1月号~2005.4月号まで、三ヶ月に一作のペースらしい。
それを、一気に読んでしまったワタシ~完全に酔ってしまいました。
ひとつひとつの作品を、もっと、ゆっくり味わえばよかった~としみじみ思います。
六つの作品が、頭の中で、ぐるぐる回って溶け合っているようです。
ある意味、これも風味絶佳なのかも?
作者山田詠美は、あとがきの中で、「日頃から、肉体の技術をなりわいとする人々に敬意を払って来た。いつか私自身にも技術と呼べるものが身に付いたら、その人たちを描いてみたいと思っていた。今なら大丈夫かもしれない、と感じて書き始めたのが、この小説集だ。職人の域に踏み込もうとする人々から滲む風味を、私だけの言葉で小説世界に埋め込みたいと願った。」と語っています。
その願いが、作品から、あふれ出てます。どの文章からも、山田詠美の登場人物に対する「好き好き」とつぶやく声が聴こえてきます。その声が聴こえる人は、すでに詠美ファンかも?
★★★☆☆
「間食」鳶職人雄太と、同棲している年上の加代と、加代の知らない雄太の恋人・女子大生・花の話。
「夕餉」清掃員の紘(こう)と、家出してきた既婚者・美々の話。
「風味絶佳」スタンドで働く志郎と、アメリカかぶれのグランマ・不二ちゃんの話。
「海の庭」離婚した母・小夜と高校生の娘・日向子(ひな)と、小夜の幼なじみの引越し作業員・作並の話。
「アトリエ」水を浄化する仕事にいきがいを持って働く裕二と、彼にしか心を開くことができない、不器用な妻・麻子の話。
「春眠」火葬場で働く父・梅太郎と息子・章造と、梅太郎の後妻で章造の同級生・弥生の話。
本の中で、六つの作品は、「文學界」に発表された順に並んでいます。
2004.1月号~2005.4月号まで、三ヶ月に一作のペースらしい。
それを、一気に読んでしまったワタシ~完全に酔ってしまいました。
ひとつひとつの作品を、もっと、ゆっくり味わえばよかった~としみじみ思います。
六つの作品が、頭の中で、ぐるぐる回って溶け合っているようです。
ある意味、これも風味絶佳なのかも?
作者山田詠美は、あとがきの中で、「日頃から、肉体の技術をなりわいとする人々に敬意を払って来た。いつか私自身にも技術と呼べるものが身に付いたら、その人たちを描いてみたいと思っていた。今なら大丈夫かもしれない、と感じて書き始めたのが、この小説集だ。職人の域に踏み込もうとする人々から滲む風味を、私だけの言葉で小説世界に埋め込みたいと願った。」と語っています。
その願いが、作品から、あふれ出てます。どの文章からも、山田詠美の登場人物に対する「好き好き」とつぶやく声が聴こえてきます。その声が聴こえる人は、すでに詠美ファンかも?
★★★☆☆