瀬尾まいこ作品~
今日の夜、一晩を過ごすための旅支度をする山田千鶴~23歳、保険営業職。
彼女は、ある決心をして、濃い海と濃い空を持つ日本海地方をめざす。辿り着いたのは、「木屋谷」という集落にある民宿「たむら」。彼女を迎えてくれたのは、背が高く、大きな若い男の田村だった。二年ぶりの客にとまどいながら、部屋と風呂を用意してくれる。持参した一つ1500円の弁当を食べ、風呂に入り、元カレにメールを送り、準備が整った千鶴は、天国をめざして14錠の睡眠薬を飲む。そして、深い眠りへ・・・。
目覚めは爽快で、深い眠りのあとには新しい朝が訪れることを彼女は知る。自殺が失敗に終わり、呆然とするものの、お腹がからっぽだったので、田村が用意した朝食を食べ、生きていることを実感する。
それからの千鶴の毎日は、朝ご飯を食べ、散歩に出かけ、午後も、だいたい一緒~という生活。先のことは何も決められず、ただ時間だけが過ぎていく。
しかし、そんな日々にも終わりはやってくる。木屋谷に自分の居場所がない、と気づいた千鶴が自ら幕を引く。
~瀬尾さんらしい筆致で描かれてる作品でした。
日常に疲れた千鶴には、木屋谷の風景や、田村の愛情(恋ではなく)が必要不可欠だったのではないかな。
何気なく繰り返される毎日に、リセットボタンを押してみたくなること~いまの私にはないけど、むかしの私にはあったなあ~と、なつかしい気持ちを思い出してしまいました。
★★★☆☆
今日の夜、一晩を過ごすための旅支度をする山田千鶴~23歳、保険営業職。
彼女は、ある決心をして、濃い海と濃い空を持つ日本海地方をめざす。辿り着いたのは、「木屋谷」という集落にある民宿「たむら」。彼女を迎えてくれたのは、背が高く、大きな若い男の田村だった。二年ぶりの客にとまどいながら、部屋と風呂を用意してくれる。持参した一つ1500円の弁当を食べ、風呂に入り、元カレにメールを送り、準備が整った千鶴は、天国をめざして14錠の睡眠薬を飲む。そして、深い眠りへ・・・。
目覚めは爽快で、深い眠りのあとには新しい朝が訪れることを彼女は知る。自殺が失敗に終わり、呆然とするものの、お腹がからっぽだったので、田村が用意した朝食を食べ、生きていることを実感する。
それからの千鶴の毎日は、朝ご飯を食べ、散歩に出かけ、午後も、だいたい一緒~という生活。先のことは何も決められず、ただ時間だけが過ぎていく。
しかし、そんな日々にも終わりはやってくる。木屋谷に自分の居場所がない、と気づいた千鶴が自ら幕を引く。
~瀬尾さんらしい筆致で描かれてる作品でした。
日常に疲れた千鶴には、木屋谷の風景や、田村の愛情(恋ではなく)が必要不可欠だったのではないかな。
何気なく繰り返される毎日に、リセットボタンを押してみたくなること~いまの私にはないけど、むかしの私にはあったなあ~と、なつかしい気持ちを思い出してしまいました。
★★★☆☆