恩田陸の作品~
行方不明になった渡部研吾を捜す旅に出た二人~君原優佳利と静。
優佳利は研吾の恋人で、静は研吾の異母兄妹であるが、二人は過去に二回しか会ったことがない。人見知りする、社交性がない、人づきあいの苦手な静にとって、ほとんど知らない人間と旅をするのは、気が重かった。そんな静とは対照的に、優佳利は旅をリードしていく。旅の目的地は、奈良。古き都を舞台に物語が始まる。
登場人物は、少ない。この三人の他には、研吾と優佳利の同級生・妙子、研吾の母、静の母が、話の中で、時折登場するのみである。
研吾の作った取材コースで、奈良の街を歩く二人。過去と現在を交差する静の想いや、作中に挟みこまれた童話(民話)に彩られながら物語は進んでいく。
二人は、研吾を捜しだせるのか。
旅の終わりには、何が待っているのか。
・・・というお話。
奈良の名所がたくさん出てきます。橿原神宮、畝傍山、藤原京、明日香村、高松塚古墳などなど。(ちょうど、この本を読んでいるときに、蘇我入鹿邸発掘のニュースもありました)そのため、「この作品は、観光ガイドには良い」と言われたりもしてます。
ミステリー小説というよりは、心理小説(そんな言葉があるのかな?)のような。
静の心理描写が、よく描かれていたと思います。
恩田陸らしい作品でした。
書評をいくつか読みましたが、ネタばれしないように、気を使ってる書評ばかりでした。
みなさん、苦労してるのね
だから、ここでも、結末は内緒。
恩田陸に興味のある方は、読んでみてね。
★★★☆☆
行方不明になった渡部研吾を捜す旅に出た二人~君原優佳利と静。
優佳利は研吾の恋人で、静は研吾の異母兄妹であるが、二人は過去に二回しか会ったことがない。人見知りする、社交性がない、人づきあいの苦手な静にとって、ほとんど知らない人間と旅をするのは、気が重かった。そんな静とは対照的に、優佳利は旅をリードしていく。旅の目的地は、奈良。古き都を舞台に物語が始まる。
登場人物は、少ない。この三人の他には、研吾と優佳利の同級生・妙子、研吾の母、静の母が、話の中で、時折登場するのみである。
研吾の作った取材コースで、奈良の街を歩く二人。過去と現在を交差する静の想いや、作中に挟みこまれた童話(民話)に彩られながら物語は進んでいく。
二人は、研吾を捜しだせるのか。
旅の終わりには、何が待っているのか。
・・・というお話。
奈良の名所がたくさん出てきます。橿原神宮、畝傍山、藤原京、明日香村、高松塚古墳などなど。(ちょうど、この本を読んでいるときに、蘇我入鹿邸発掘のニュースもありました)そのため、「この作品は、観光ガイドには良い」と言われたりもしてます。

ミステリー小説というよりは、心理小説(そんな言葉があるのかな?)のような。
静の心理描写が、よく描かれていたと思います。
恩田陸らしい作品でした。
書評をいくつか読みましたが、ネタばれしないように、気を使ってる書評ばかりでした。
みなさん、苦労してるのね

だから、ここでも、結末は内緒。
恩田陸に興味のある方は、読んでみてね。
★★★☆☆