杏の読書日記プラス

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そして、遺されたもの

2005-11-25 21:47:43 | 
副題~哀悼尼崎脱線事故

図書館で目に留まり、借りてきました。
この本には、亡くなられた15人のかたのご遺族の言葉が掲載されています。

大学生になったばかりの福田和樹さん、享年18歳。
就職したばかりの勝部晃奈さん、享年22歳。
地域全体に慕われるお母さん~川口初枝さん、享年49歳。
小学校の先生をめざしていた大学生~小前宏一さん、享年19歳。
公務員をめざしていた大学生~下浦善弘さん、享年20歳。
二人の子どもを抱えて働くお母さん~杉山恭枝さん、享年34歳。
大学に入学したばかりの片瀬朗さん、享年18歳。
働き者の美容師~西野節香さん、享年63歳。
就職活動中の大学生~福原正之さん、享年21歳。
親思いでやさしい女性~川東康子さん、30歳。
気は優しくて力持ちの男性~芦原直樹さん、享年33歳。
海外と日本で包丁を握る料理人~大角正さん、享年34歳。
いつまでも恋人同士のような夫婦~小杉繁さん、享年57歳。靖子さん、享年59歳。
難病を克服し再出発したばかりの菅尾吉崇さん、享年31歳。

遺された遺族が語る言葉と、現場に残された遺品が詰まったこの本を、胸が詰まる思いで、泣きながら読みました。おそらく、事故からそんなにひにちが経っていないときに取材をしたのでしょう。悲しみや怒りもあるのに、本を読んで一番強く感じたのは、ご遺族のとまどいでした。

こんなにも悲しい事故を忘れないでいよう、そう思って本を読みました。
ここには、15人のかたのお名前しかないけれど、脱線事故で亡くなられた107人のかたへ~心からご冥福をお祈りします。

そして、遺されたもの
「週刊文春」特別取材班著文芸春秋 (2005.6)通常24時間以内に発送します。

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