杏の読書日記プラス

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遠い空の向こうに

2006-07-03 18:23:54 | 映画
ロケットボーイズ 上
ホーマー・ヒッカム・ジュニア著 / 武者 圭子訳草思社 (2000.1)通常2-3日以内に発送します。


三連休、三日め。レンタルDVDを借りて、観ました。
原作は『ロケットボーイズ』。
作者はホーマー・ヒッカム・ジュニア。後にNASAのエンジニアになった、彼の自伝。

時代は、1950年代。舞台は、ウエスト・バージニア州の炭鉱町・コールウッド。
住民のほとんどの男は、炭鉱夫として働いている。
高校生のホーマーは、危険な炭鉱の仕事を嫌っていた。
町を出るには、フットボールの選手として、奨学金をもらい大学に行くこと。
それ以外に、方法はなかった。

ある夜、ロシアが打ち上げた人工衛星スプートニクを見たホーマーは、衛星の美しさに惹かれ、ロケット作りを始める。
数学の苦手なホーマーには、仲間が必要だった。
彼は、『変わり者』と呼ばれるクエンティンに声をかける。
「ロケットのことを教えてほしい」と。
友人のロイ・リーとオデールも誘い、4人の『ロケットボーイズ』が誕生する。

初めは失敗続きだったロケット製作に、協力者が現れる。それは、町の大人たち。
溶接を教えてくれた炭鉱夫、資料を取り寄せてくれたライリー先生。
彼らのロケットは、廃れていく炭鉱町の人々の心をも捉えていった。

しかし、ホーマーの父が、炭鉱事故で、あわや失明か~という事態になり、ロケット作りは中断。ホーマーは、父の代わりに炭鉱で働くことを決意する。

そのホーマーの心を動かしたのは、病に冒されたライリー先生だった。
「自らの声に耳を傾けるべきだ。あなたは、炭鉱の仕事をするためにうまれてきたの?」
彼女の必死の問いかけに、ホーマーは眼を覚ます。
「ぼくはロケットをつくって、空を飛びたい」

そして、ロケット作りは再開し、今度はビック・クリーク高校からも応援してもらい、全米科学コンテストへの出場権を得る~

というストーリーです。
映画を思い出しながら書いたら、長くなりました

とっても良かったです。良い映画でした。
友だちと、親子と、町の人~みんなの気持ちがつながる作品でした。

一番心に残った場面は、ホーマーの父が「君のヒーローに会えたかい?」と訊く場面。
ホーマーは「博士は偉大な人だけど、僕にとってのヒーローではない。」と答えます。
これまで炭鉱で働く父と息子は対立していて、その二人が解りあえた瞬間に、温かい涙が流れました。

原作本を紹介してくれたmimiさん、ありがとうございます。
映画を紹介してくれたmimiさんのお友だちも、ありがとうございます。
mimiさんのブログ記事は、こちら 『ロケットボーイズ』
です。
コメント (6)
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