またまた、おもしろい本に出会っちゃった。★★★★☆
『東京バンドワゴン』は、東京の下町の一角にある古本屋。
創業は、明治十八年。現在は、カフェも併設している。
この堀田家には、四世代・8人が暮らしている。
小六の花陽(かよ)と小4の研人(けんと)。
二人の曽祖父・堀田勘一~東京バンドワゴンの三代目店主。79歳。
勘一の一人息子・我南人~伝説のロッカーで現役。60歳。
我南人の長女・藍子~花陽の母。未婚。画家でカフェを手伝っている。35歳。
我南人の長男・紺~研人の父。元大学講師。現在は、古本屋の手伝いをしている。34歳。
紺の妻・亜美~才色兼備な元スチュワーデス。カフェの提案者。34歳。
我南人の次男・青~実は、我南人の愛人の子。長年、この家で暮らしている美男子。26歳。
この家族に、近所の住民・友人・知人が加わり、四つの話が展開する。
春・百科事典はなぜ消える
夏・お嫁さんはなぜ泣くの
秋・犬とネズミとブローチと
冬・愛こそすべて
堀田家の面々はもちろん、周りの人々も懐かしい感じがする人たちです。
まるで、昭和のホームドラマを見てるような雰囲気が、物語に漂ってます。
物語の語り手のおばあちゃん・サチさんもすてきです。
(今は、幽霊ですけど。このノリも、ドラマっぽいです)
頑固な勘一おじいちゃん、60歳ロッカー・我南人、もともて男子・青。
どの人物も、魅力いっぱいです。
あ~、堀田家の家族になりたい。そう思います。
見開きの『人物紹介』を見たとき、登場人物の多さに、一瞬、本を閉じようかと思ったけど。
読んでよかったです。
自信を持っておすすめできる作品です。
ドラマ好きの皆さま、ぜひ!!