杏の読書日記プラス

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145gの孤独

2007-01-11 22:53:14 | 
145gの孤独
伊岡 瞬著角川書店 (2006.5)通常24時間以内に発送します。

はじめての伊岡瞬の作品。★★★☆☆

プロ野球選手だった倉沢は、西野真佐夫に与えた死球が原因で、投手生命を終えてしまう。
引退後の倉沢は、西野と彼の妹・晴香と共に便利屋を営んでいる。
引越しの手伝いや、ゴミの片付けの日々に、「付き添い」という仕事が舞い込んで来るようになり、幾つかの事件が起きる。
広瀬碧の心中未遂、フィリピンの双子姉妹の帰国騒動、デビューしたばかりの芸能人・さくらの脱走・・。
彼らの背負う悲しみに、やりきれない思いを抱きながらも、依頼をこなしていく倉沢。
そして、彼は、置いてきた過去に出会う時がやってくる~

あっと驚く事実が、隠された作品でした。
そして、人が生きるということを、深く考えさせられる作品でした。
せつなくて、悲しい場面も多かったです。

でも、優介少年の素直さに、晴香の一途さに、光を感じます。
倉沢のこれからの日々が、孤独ではないと思えるラストでした。
コメント (2)
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