坂木司デビュー作。★★★★☆
僕、坂木司には一風変わった友人がいる。
自称ひきこもりの鳥井真一だ。
複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に出そうと、僕は日夜頑張っている。
料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。
鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな事実を描き出すのか。
謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。
(文庫裏表紙の紹介文より)
「夏の終わりの三重奏」「秋の足音」
「冬の贈りもの」「春の子供」
「初夏のひよこ」の五編が収録されています。
デビュー作で、このクオリティに驚きました
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鳥井と坂木の関係を軸にして、登場人物が増えていくのですが、そのひとりひとりが良いです。同級生で警官の滝本、その後輩・小宮。
視覚障害を持つ・塚田と友人の安藤。
坂木の顧客で、職人だった木村などなど。
やさしいひとたちばかりで、物語が紡がれています。
ミステリー仕立てなのに、とても温かい空気に包まれています。
ここ数日、ずっと、この物語の世界に浸っていて、もうすぐ2冊目が終わります。
2冊目に登場する坂木のおばあちゃんが、また素敵です。
心にのこる台詞が、たくさんあります。
3冊読み終えてから紹介しますね
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