アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

赤穂事件 全ては鶴姫の為

2023-02-05 11:30:27 | 漫画

        赤穂事件 全ては鶴姫の為



桂昌院(綱吉の生母)
「お伝よ、よくお聞き」
「其方の父は下級武士であったが
小谷正元より堀田名を名乗ることを許された」
「下級武士の御家は、旗本となり
遠藤家を貰い受けて大名にまでなった」
「わしは、其方が可愛い」
「わしは、鶴姫が愛しい」
「わしは、嗣子殿に後を継がせたい」

瑞春院(綱吉の側室、お伝の方 鶴姫の母親)
「お母様」
「伝は嬉しゅう御座います」

桂昌院
「お伝」
「其方は、わしの味方か・・」

瑞春院
「はい」
「お母様の手足となって
尽くしとう御座います」

桂昌院
「あの馬鹿が
嗣子殿の命をねらっておる」
「可愛い、孫姫を悲しませようとしておる」
「わしは、愛想が尽きた」
「其方は、わしの可愛い子じゃぞ」
「わしには、実の子はない」
「其方が、わしの子じゃぞ」
「実の孫、鶴姫が嗣子殿の子を儲ける事ができれば
わしは、もう何も欲する事はない」
「全ての望みは嗣子殿に託されておる」

瑞春院
「お母様・・」
「伝は嬉しゅう御座います」
「ただ、宗家様を勘当為さるのは
行き過ぎのように思いまする・・」

桂昌院
「あの馬鹿は
女性最高位の従一位の官位を買い取ると約束したが
いつまでたっても、なしのつぶて
音沙汰ない。情けない事じゃぞ」
「官位が貰えんのであれば
勘当じゃ!」

瑞春院
「従一位の官位とは何で御座いますか」
「伝にはさつぱり分かりません」
「今、従三位が、従一位の官位になる事で
何が変わるのか、伝には分かりません」

桂昌院
「そんな事も分からぬのか!」
「女性最高位の従一位の官位があれば
わしを卑しき八百屋の娘と罵る者を
平伏す事ができるのじゃぞ」
「女性最高位の従一位があれば
小石に馬鹿にされる事はなくなるのじゃぞ」
「卑しき者と呼んでおった者を
逆に笑ってやるのじゃ!」

瑞春院
「従三位であっても
笑う者など御座いません」
「従一位の官位は名ばかりの見せかけ
高いお金で買うのは
もつたいないと思いまする・・」

桂昌院
「なんじゃ
もったいないなどと申すのか!」
「わしは、其方を実の娘のように思うから
本心を打ち明けておるのじゃぞ」

瑞春院
「伝には悪気は御座いません 故に
お許し下さいませ・・」

桂昌院
「今度、生意気な事を申せば許さぬぞ」
「よいな、
其方は、わしの味方じゃぞ」
「わしは、其方を実の子として頼っておる」
「但し、わしを裏切れば其方も勘当じゃぞ」
「城から追い出して、見せしめにしてやる」
「わしに逆らってはならぬ」
「嗣子殿と、其方と鶴姫で
宗家の安泰とする」

瑞春院
「将軍様をお許しには為らぬと仰せでしょうか?」

桂昌院
「官位も買えぬ愚か者を
何で赦せようか
赦されたければ、わしに官位をよこせ」
「従一位の官位と引き換えじゃ!」

瑞春院
「あ・あの」
「突然で御座いますが
嗣子様が、鶴姫と別れたいと仰せで・・・」

桂昌院
「はぁア」
「・・・・・・・」
「また、あの馬鹿の企みじゃな」
「あの馬鹿は
嗣子殿を暗殺しようとして見破られ
今度は、別れさせようとしておる」
「どうせ、あの卑しき吉里を跡継ぎにしたいのであろう」
「吉里は、卑しき者じゃぞ」
「宗家には適さぬ
卑しき者じゃぞ」

瑞春院
「・・・・・・」
「吉里さまは、将軍様の御子だと噂されておりますが・・・」

桂昌院
「子のものか!」
「あれは、柳沢の子じゃ」
「卑しき、柳沢の子じゃぞ!」

瑞春院
「はい」
「伝は、卑しき身分は捨てとう御座います」
「お母様と共に
高い官位を賜り
高貴なる家系を作る事が肝要と
思い至っております」
「今までの、ご無礼をお許し下さいませ」


遠藤 常春(えんどう つねはる、1667年2月8日(寛文7年1月16日) - 1689年5月13日(元禄2年3月24日))は、美濃八幡藩の第4代藩主。
延宝5年(1676年)、財政悪化により増税策がとられたが、藩はもとより重税であったため、立ち行かなくなった農民らの代表が江戸屋敷に訴え出た。増税を主張する家老・遠藤七郎右衛門と俸禄削減を主張する家老・遠藤杢之助がそれぞれ江戸に上り意見具申を行い、杢之助の策が採用され、七郎右衛門は失脚した。しかし、国許では高禄の家臣らの不満が高まり、杢之助の娘婿を襲撃しようとした藩士が捕らえられる事態に発展し、杢之助を擁護しようとする農民が城下に集結する騒ぎとなった。これを延宝の郡上騒動という。杢之助と増税派の家老・遠藤新左衛門が責を負って隠居したが、その後も家中や農民の混乱は続いた。天和2年(1682年)、家臣一同より和合の誓詞が出され一連の騒動は終結した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


桂昌院
「遠藤家はな、其方の家に引き継がれたのじゃぞ」
「延宝の郡上騒動は、其方の家が
遠藤家を引き継ぐ為に起こったのじゃぞ」
「卑しき下級武士の家は
縁も所縁もない大名家を、引き継いだのじゃぞ」
「卑しき者であっても
高貴なる者となれるのじゃぞ」
「官位は大切なのじゃ」
「官位の価値が分からぬなどと
申しては為らぬぞ!」
「よいな」

瑞春院
「はい」
「お母様」

桂昌院
「あの馬鹿は折檻じゃ」
「嗣子殿を別れさせては為らぬ」
「わしは、許さん」

瑞春院
「はい」
「伝も、お母様と同じ思いに御座います」