雨飾山のすぐそばにある大渚山。
去年の七月、湯峠付近から見た時、ゆったりとした山容が大洋に浮かぶ船の様で印象に残っている。一度は歩いてみたいと思い描いていた。
なかなか雲が取れず、全容が見えないがともかく歩き出す。
見上げる空には切れ間すらない。
足元に目を落とすと、キノコがあちこちに。秋の気配を感じる。
まだ紅葉の時期には早いが、ナナカマドだろうか、色付き始めている。
ブナの森は幻想的なスクリーンが掛かっている。
少し色付くブナ。一ヶ月後はどんな景色となっている事だろうか。想像が頭を巡る。
ゆったりとした登り道は一度下って行く。登山道というよりハイキングコースといったところか。
足元の苔は昨日までの雨を吸い込んでみずみずしい。
次第に坂道となり、両側は藪となる。
右側が切れ視界が広がるが、相変わらず雲がのしかかっている。
やがて、薄日が差し込んできた。
やはり日射しがあると気持ちがほころぶ。
周りの色付きに目が止まる。
改めて秋の訪れを感じる。
木々の切れ間から山頂付近が覗く。足元はガラガラの崖となっている。
山頂が近くなると、ほぼ水平の道になる。この辺りでうっすらと青空が見える。
程なく三角点に辿り着く。
晴れていればここから雨飾山を始め周りの山々が望めるはずだが、生憎雲に覆われたまま。
辛抱強く待っていると、天狗原山、金山方面の雲が流れ、姿を現して来た。
ようやく天狗原山、金山に日が差す。だが、雨飾山は遂に姿を見られずじまい。
名残り惜しいが諦めて、大渚山山頂へ。
避難小屋の上は展望台になっているが、ここからもパノラマが望めなかった。
今回はモヤモヤした生憎の山登りとなったが、またいつの日か大渚山を訪れたい。
紅葉の季節でなくてもいいから、抜けるような青空の下歩いてみたいと次の訪問を思い描いた。
(2108年9月18日)
(終わり)
去年の七月、湯峠付近から見た時、ゆったりとした山容が大洋に浮かぶ船の様で印象に残っている。一度は歩いてみたいと思い描いていた。
なかなか雲が取れず、全容が見えないがともかく歩き出す。
見上げる空には切れ間すらない。
足元に目を落とすと、キノコがあちこちに。秋の気配を感じる。
まだ紅葉の時期には早いが、ナナカマドだろうか、色付き始めている。
ブナの森は幻想的なスクリーンが掛かっている。
少し色付くブナ。一ヶ月後はどんな景色となっている事だろうか。想像が頭を巡る。
ゆったりとした登り道は一度下って行く。登山道というよりハイキングコースといったところか。
足元の苔は昨日までの雨を吸い込んでみずみずしい。
次第に坂道となり、両側は藪となる。
右側が切れ視界が広がるが、相変わらず雲がのしかかっている。
やがて、薄日が差し込んできた。
やはり日射しがあると気持ちがほころぶ。
周りの色付きに目が止まる。
改めて秋の訪れを感じる。
木々の切れ間から山頂付近が覗く。足元はガラガラの崖となっている。
山頂が近くなると、ほぼ水平の道になる。この辺りでうっすらと青空が見える。
程なく三角点に辿り着く。
晴れていればここから雨飾山を始め周りの山々が望めるはずだが、生憎雲に覆われたまま。
辛抱強く待っていると、天狗原山、金山方面の雲が流れ、姿を現して来た。
ようやく天狗原山、金山に日が差す。だが、雨飾山は遂に姿を見られずじまい。
名残り惜しいが諦めて、大渚山山頂へ。
避難小屋の上は展望台になっているが、ここからもパノラマが望めなかった。
今回はモヤモヤした生憎の山登りとなったが、またいつの日か大渚山を訪れたい。
紅葉の季節でなくてもいいから、抜けるような青空の下歩いてみたいと次の訪問を思い描いた。
(2108年9月18日)
(終わり)