ガレ場を登り、後ろを振り返れば、大渚山の彼方に薄っすらと雪を纏った北アルプスが見える。白馬から朝日岳へ連なる山々だろう。

そして、もう一度森を通れば、今度こそ天狗原山の主稜が見える。

左側から回り、木々の中を登る。

森が開け、先程見えた岩の左側にいきなり飛び出る。

この辺りには最近の雪が残っている。季節はもう冬が近いと感じる。

ここを抜ければ、いよいよ笹の草原となる。

登山道は可愛らしいお地蔵様が鎮座している横を登って行く。

左側は笹の原の向こうに北アルプスが見える。

右側には妙高、火打山が見える。

登山道は山頂の右側を巻き、正面にはなだらかな金山が見える。

そして道はいきなり急下降となる。

明るい谷間の斜面を横切る。凍った地面が陽当りで溶け、泥濘んでいるので滑りそうで怖い。

開けた台地は今の季節枯れ野原だが、初夏の頃はどれほどのお花畑となるのだろうか。

また、明るく開けた斜面を登っていく。

この先に金山のなだらかな山頂が見える。

金山山頂からは西側の眺望が得られず、残念ながら雨飾山は見えない。

でも、火打山、焼山が間近に迫り、噴煙が時々上がっているのが見える。

今日は秋晴れの登山日和。
帰りは足取り軽く、気持ちも和み、ブナの黄色いドームが一層印象に残った。

今回は過去に目にした事の無いほどの鮮やかなブナの黄葉を満喫出来た。
今度はお花畑を楽しみに、天狗原山·金山にまた来ることにしよう。来夏の目標がこれで一つ出来た。
(2018年10月22日)
(終わり)