この夏平ヶ岳から見た燧ヶ岳。心に引っ掛かり、いつの日にか行こうと思った。それがまさかこの秋になるとは思わなかったが。
時期としては少し早いが、秋に染まる風景を思い描きながら、歩いて行く。
尾瀬の入口として一番遠い御池から歩き始める。
朝日に染まる木々の葉は黄緑色に変わってきている。
シダ、笹が深い北斜面を登る。辺りは鬱蒼とした茂みのため見通せない。
急に明るくなると、燧ヶ岳の山頂方面が顔を出す。
広沢田代に出る。池塘を照らす朝日が眩しい。
広沢田代に出る。池塘を照らす朝日が眩しい。
草紅葉はまだ色濃くはないが、秋の気配を感じさせる。
これから向かう方面。道は森に吸い込まれて行く。
この辺りはなだらかな登りだか、段々とキツくなって来る。
朝日が染める景色を眺め、呼吸を整える。
ゴツゴツとした岩の登山道は急坂となり、身体に応える。
目の前が開け、広大な湿原の彼方に燧ヶ岳の山頂ドームが見える。
池塘越しに平ヶ岳、その先に中ノ岳、駒ケ岳が見える。
山頂が少しずつ迫って来る。
見上げれば、秋らしく澄んだ青空が登りの辛さを忘れさせてくれる。
やがて木々の背が低くなり、笹が登山道を囲む。
岩が溢れんばかりの登山道を直登する。
もうひと頑張り。
直登から開放され、笹の斜面を斜めに登って行く。
左側には、歩いて来た二つの湿原が眼下に見える。
もうひと登りで山頂に辿り着く。
(続く)
直登から開放され、笹の斜面を斜めに登って行く。
左側には、歩いて来た二つの湿原が眼下に見える。
もうひと登りで山頂に辿り着く。
(続く)