八丁平からは登りとなる。日が高くなり、森に日が射し込んでくる。
見上げれば、鮮やかな新緑。まるで緑の波に飲み込まれているかの様。
今日これ迄も石楠花がチラホラ咲いていたが、この辺りの花が一番の見頃。石楠花のトンネルを通り抜ける。
やがて大日岩付近に来る。木々に隠れているが、この向こうに大日岩が聳えている。
右脇から崩壊地を渡って行く。
ぐるりと回って岩に取り付くと、遮るもの無く金峰山が見えてくる。
登山道はこのまま直下降して、森の中に入って行く。
ここで別の登山道と合流。このルートは何度か歩いているので一安心。
平坦な道を行くと、岩がゴロゴロする登りに差し掛かる。
再び登りに差し掛かる。木々の向こうは明るく樹林帯歩きの終わりが見えてきた。
ここからは稜線歩き。雲が流れる青空は清々しい。
千代の吹き上げから山頂までの稜線。ようやく終わりが見えてきた。
このあと待ち構えているのは岩の登り道。
花崗岩の岩を登って行き、ここで一息つく。ここから山頂までは歩き安い道のり。もうひと頑張りで山頂。
五丈石が屹立する。
岩の重なる山頂に着く。今回で5回目の山頂なんだ、と昔の事を思い返す。
大弛峠方面。雲が湧き上がってきたのが唯一残念な点。
小川山。今日歩いてきたので、親近感が湧く。改めてここまでよく辿り着いたな、としみじみ感じる。
鳥たちの囀りが響き渡る森、新緑の瑞々しさ溢れる森と、この時季ならではの新緑の森の魅力に満ちた小川山、金峰山。どうして今まで来なかったのだろうと少し反省。
来年この時季、どこを歩くかは分からないが、今日のような感動をまた味わいたい。こうした山旅を一つずつ重ねて行く事に幸せを感じる。
(2021年6月9日)
(終わり)