心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

三斗小屋温泉から赤面山へ。

2022-07-27 17:00:00 | 登山
朝方、うっすらと晴れ間が見えていたが、山はガスがかかっている。それでも今日は風が無いだけましか、と思い出発。


えぐれ、泥濘んで滑りやすい道も登りなら安心。



森を抜けると空が見えるも、白一色。期待は出来ないか。



隠居倉に近づくも、ガスが、掛かってボンヤリとしている。



隠居倉に到着。昨日の疲れが残っているようで、しんどく感じた登りだった。



ここからはゆったり多少アップダウンはあるものの、ゆったりとした稜線歩き。

右側に茶臼岳が見えるはずだが、ガスに阻まれて全く見えない。



清水平への下り。この辺りからはようやくガスが晴れて視界が効くようになった。



北温泉分岐から先の光景。ガスの下に広がる山々が気になる。



那須連山の南側なので風を遮り、日が出てくると途端に暑くなる。



大岩を見上げる。空の青さに夏を感じる。


大岩の下のトラバース道。数、種類は少ないが、花々が楽しませてくれる。



赤面山が近づいてくる。こちらから見ると大きなプラトー(台地)という印象。


ようやく旭岳、甲子山が見えてきた。こうやって見えるのもこの時だけだった。



赤面山山頂。


 
ここから下りのみ。



待ち構えるのはびっしりと生える笹の原。



鬱蒼とした森の中は、際立ったこの木ぐらいしか見所がなく、時間の流れが掴めない。



笹に塞がれた登山道をかき分け進む。道もだいぶ荒れていて、確かな登山道なのか心細い。やがて、沢の音、クルマの音が聞こえ、ホッとする。



那須連山の一角のコースとはいえ、茶臼岳から三本槍岳間とは歩きやすさ、人影が全く違っていた。その分山らしいワイルドさを楽しめたコースだった。下山直後は感じなかったが、時間がたつにつれて、二つの池の美しさを求めて秋に訪れたいな、と思うようになってきた。もしかしたら秋の好日を狙って訪れるかもしれない。

       (2022年7月23,24日)

(終わり)

甲子山から三本槍岳、三斗小屋温泉へ。(その2)

2022-07-27 16:00:00 | 登山
須立山の北斜面は一直線の急斜面。しかもガラガラで足の踏ん張りが効かない。



ガラガラの登山道が終わり、ホッとする。灌木帯の中の登りとなる。



頂上からは三本槍岳が、そしてその先の稜線がスッキリと見える。



右に目をやると、流石山方面は重く雲が垂れ込めたまま。


 
ここからの下りはまた背の低い木々の中を抜けていく。



今回のお目当て、2つ目の池鏡ヶ沼。
森の中ひっそりと佇む姿が印象深い。



三本槍岳への登りはなだらか。姿がズングリしているので威圧感がなく、近づいている感じがしない。


 
三本槍岳山頂。先程までは山の姿が見えていたのに、ここから周りの山々が全く見えない。



よく踏まれてはいるが、背の高い笹の登山道を下る。



平坦になる頃、今日初めて見る青空が覗く。



しばらく歩けば、朝日岳が見えるも、ガスの流れは相変わらず速い。



清水平から三本槍岳を振り返る。



左手に広がる笹の斜面。



強風のガスの中を行き、分岐から見た熊見曽根。ここから下りが続く。



薄っすらと見えるのは隠居倉。ガスというより雲が降りてきたようだ。



森から笹の原に出る頃叩くような雨足となった。



木々が傘代わりとなるも、笹の葉のせいで濡れてしまう。足元も粘土で汚れていく。



硫黄の臭いが強くなってくると、三斗小屋温泉の源泉が見えてきた。
三斗小屋温泉まであとすこしの距離。



(続く)

甲子山から三本槍岳、三斗小屋温泉へ。(その1)

2022-07-27 15:00:00 | 登山
三斗小屋温泉に宿泊するにあたり、何処を歩こうかと考えていると、三本槍岳から北に伸びる登山道が目に入った。2つの池も途中にあり、何だか面白そうな予感。


甲子温泉からいよいよ山に入る。緩やかながら、ジグザグに山肌を登って行く。



下を走る289号線からのクルマの喧騒が聞こえなくなる頃、猿ヶ鼻に着く。ここからはほぼ平坦な道になる。



甲子峠分岐からそのまま甲子山へ登って行くと岩肌の登山道となる。登りでは大丈夫だが、降りだと濡れていれば滑りそう。


細くなっていく稜線のトンネルの道を抜ける。



甲子山山頂。やはり予想通りのガスの中。威圧感のある旭岳が見たかったが、姿を見せてはくれなかった。



旭岳の足元の密な森。これから足を踏み入れるのを躊躇してしまう。


森の中は予想に反し、疎林と笹の美しき景色。



そしてその先はブナの純林。秋紅葉の頃に訪れたら一層美しい景色だろうが、熊との遭遇が恐い。



枯れた沢を一直線に登る。しっとりとした、美しい森もここまで。


所々切れ間はあるものの、低木の茂みをかき分けて進む。



分岐から坊主沼へ向かうと、静寂の森の中に水辺が現れる。



深翠の湖面と木々の淡き緑の対比。秋、紅葉を映す水面、きっと想像以上の美しさだろう。



滑りやすい笹の斜面につけられた、道らしかぬ道。こういう場所の刈り込み作業をされている方々に感謝。



また藪をかき分ける道。周りの山々がガスで見えないのでどの辺なのか分からず、野への放たれ感を強く感じてしまう。



この先に見える山はどの山なのだろうか。(結果的に笠が松だった)



また、密度の濃い灌木を潜り抜ける。



目の前が開けるが、ガスは相変わらずかかったまま。笠ヶ松まで来たようだ。



ガスの流れの間から姿を現したのは須立山。端正な三角の姿を眺めながらしばし休憩。



(続く)