無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

コロナ対策・その6

2020年08月30日 15時44分33秒 | 栄養と健康

上の息子が家族で梨狩りに行ったといって、梨を持ってきてくれました。

コロナ対策として、この時季、梨は食べておくべき食品かもしれません。

コロナは、普通の風邪のウイルスです。

風邪といえば、まず咳と痰。 ・・・感染した肺のウイルスを追い出そうとして、咳と痰が出るわけです。

 

新型コロナは、長年の喫煙などで肺機能が衰えていると重篤化するといいます。

逆に、新型コロナに対抗するためには、前もって肺機能を高めておけばいいともいえるわけです。

 

では、どうやって肺機能を高めるか?

瞑想やヨガで呼吸を極める! ・・・のもあるかもしれませんが、肺の強化といってもこれというものが思いつきません。

 

しかし、東洋医学では、肺と大腸を一緒に考えますから、肺の機能を高めるためには大腸の機能を整えるといいのです。

 

梨には、植物繊維の他に特別に石細胞というものが含まれ、その相乗効果で大腸の機能を高めます。

いうなれば、この時季から増えてくる風邪に備えるために、自然が特別に贈ってくれる、この時季限定の大腸機能強化食品ともいえるわけです。

 

梨特有のシャリシャリとした食感が石細胞によるものです。

まずは、おいしくいただきましょう。^^


油と健康

2016年03月31日 18時33分26秒 | 栄養と健康

 

最近の世界情勢を見ると、なにか世界中が苛立って戦争でも始まりそうな雲行きにもみえますが、アメリカ大統領選で勝つのはトランプさんでしょうか。…

それはともかく、私たちの体には、食事をすると余った栄養はすべて油に変える仕組みがあります。

それは飢餓に備えるための仕組みで、食糧が不足していた戦後間もない私の子供の頃と比べ、飽食の今は無用の長物になっているようです。

飽食になると、余った栄養からできる油が体中に溢れ、そのうえ焼き肉や唐揚げやお菓子などで動物性脂肪や植物油をとると、私たちの体は油分でダブダブベチャベチャ状態になってしまいます。

体が油まみれになると、動脈硬化がおこり心臓病や脳梗塞がおこりガンやアレルギーが起こり易くなり、腹8分の食事と適度な運動が最重要となってくるわけです。

油には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、飽和脂肪酸は体内でも合成できる動物性脂肪で、飽食のいまの食事には避けるくらいがいいといわれます。

食事からとる必要のある「必須脂肪酸」がオメガ3とオメガ6という不飽和脂肪酸ですが、リノール酸などのオメガ6の摂り過ぎはアレルギーやうつ病のリスクをあげ、逆に、オメガ3はアレルギーやうつ病のほか悪玉コレステロールや動脈硬化、心臓病、がん、炎症、認知症など、悪化リスクの引き下げ効果があると最近注目の油です。

オメガ3の代表的な油は、青魚に含まれるDHA、EPA、えごま油、アマニ油、シソ油などです。


酢大豆と健康

2015年11月10日 05時43分02秒 | 栄養と健康

最近急に血圧が上がるようになったとおっしゃる方がいて、酢大豆を勧めてみました。

以前、血圧に酢大豆がいいと流行ったことがあったからです。

しかし、何といっても大豆はタンパク質がすごいのです。

 

植物のなかでは唯一肉並みのタンパク質があり、しかもアミノ酸スコアが100なのです。

いま問題の傾いたマンションは、土台になる杭の長さが足りなかったそうですが、丈夫な物造りに大切なことは、必要な材料を揃えることで、アミノ酸スコア100とは、それだけで体のタンパク質を作ることができ、丈夫な体作りが大豆だけでも可能なのです。

大豆には他に、女性ホルモン作用があるイソフラボンがあり、骨粗鬆症や更年期障害を軽減します。また、苦味成分のサポニンは脂質の酸化を防ぎ、レシチンは記憶力を高め、ダイズオリゴ糖は腸内環境を改善するビフィズス菌を育てます。

エネルギー代謝を良くするビタミンB群や体の酸化を防ぐビタミンE、さらに、動脈硬化を防ぐ不飽和脂肪酸もマグネシウムなどのミネラル分も多く、大豆の鉄分は吸収がホウレンソウより良いといいます。

大豆タンパクは、長年摂取したときの肉のような弊害がなく、長寿食ともいわれ、これが黒酢とタッグを組むと、まさにスーパーゴールデンコンビといってもいいのです。

 

<簡単な酢大豆の作り方>

写真は、百均の煎り大豆に黒酢を浸けるだけ! 大豆が黒酢を程よく含めば、食べごろです。


サツマイモと健康

2015年10月12日 07時48分05秒 | 栄養と健康

 

私の子供の頃は貧しく、まだ戦後間もないころでしたし、サツマイモは半主食並みによく食べていました。

もっと貧乏で、主食並みに食べ、もう今は見る気もしない人も知っていますが、そうでなくても、今はあまり食べなくなった食材のひとつがサツマイモかもしれません。

ですが、健康のために、サツマイモはもう少し積極的にとりたい食材です。

第一に挙げたいのが、ビタミンCです。

サツマイモのビタミンCは、芋類のなかではトップクラスで、加熱にも強いという特長があります。

 

他のほとんどのビタミンも含み、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富で、コリンという成分は、記憶力を向上させる神経伝達のもとになる物質で、最近社会問題化している認知症の予防にもいいかもしれません。

豊富な食物繊維はコレステロールや食塩の吸収を防ぎ、切り口の白い汁に含まれるヤラピンは、食物繊維とあわせて通じを良くします。

また、サツマイモの植物繊維は便秘にも下痢にもよく、漢方で肌は大腸の調子に左右されるといいますから、ビタミンCと合わせてサツマイモは美容食といってよく、女性が本能的にサツマイモを好むのは当然かもしれません。

200グラム程度ならオナラも心配なく、しかし、200g程度の少量を手間なく調理できないと、食べたくても簡単には食べられません。

ところが、この前、そんな簡単調理法をテレビでやっていました。

まず、サツマイモ(写真は1本100g)をよく洗い、キッチンペーパーか新聞紙で包み、レンジで1~2分加熱します。そして、更にレンジの「解凍」機能で10~15分くらい加熱しますと、出来上がりです。


中性脂肪と健康

2015年04月30日 21時24分12秒 | 栄養と健康

最近、中性脂肪の値が高い人が目立ちます。

油ものは控え、運動も心掛けているのに、値が下がらないとおっしゃる方もいます。

 

そんな方は、食事や運動だけが問題でなく、肝臓にも問題があるのかもしれません。

私たちが“現代”的な普通の生活で使うエネルギーを大雑把に1日1800から2300kcalくらいとすると、それ以上摂った食事の「エネルギー源」は、すべて中性脂肪になります。

そして、中性脂肪を合成したり分解したり調整したりしているのが肝臓で、肝臓の働きが充分でないと、中性脂肪の値が狂いやすいということがあるのかもしれないのです。

漢方では「未病」という考え方があります。

未病とは、病気ではないが、内臓の働きが弱いとか、充実していない状態のことをいい、更に、今はまだ病気ではないが、病気が起こるかもしれない前の状態のことも「未病」といいます。

今たとえ肝臓の検査値が正常であっても、もし肝臓に未病の状態があるとするなら、疲れやすいとか、眠れないとか、肩がこるとか、足がつるとか、イライラするとか、便秘するとか、木の芽立ちの季節は必ず体調を崩すとかいうことに加えて、中性脂肪の値が高くなるということもあるのではないかと思うのです。

こういうときはどうすればいいか…

まず、疲れやすいとか、眠れないとか、肩がこるとかの自覚症状を解消することが大切なのです。

 

 

OCNのホームページ終了にともない、現在、新しく吸玉療法のホームページを制作中です。

まだ、制作途中ですが、よろしかったらご訪問ください。

http://www.yomigaerusuidam.server-shared.com/wpb/


ビタミンE・Cと健康

2015年02月26日 13時57分42秒 | 栄養と健康

ビタミンCは美容によいというイメージがすぐにわいてきますが、ビタミンEは何に良いかといわれても、とっさに頭に浮かんできません。

 

老化は、細胞が活性酸素によって酸化されることで起こるといわれますが、ビタミンEはそれを防ぎ、特に脂質の酸化を防ぐ大切な働きをします。つまり、ビタミンEはアンチエイジング、抗老化ビタミンといえるわけです。

ビタミンEを多く含む食材は、植物油やアーモンドやたらこ、卵などです。

野菜ではほうれん草やかぼちゃなど。その他、キウイフルーツ、エビ、カニ、うなぎ、マヨネーズ、フライビーンズ、ポテトチップスなどです。

マヨネーズやフライビーンズやポテトチップスにビタミンEが多いのは、卵や植物油を使っているからだとおもいます。

活性酸素を無害化したビタミンEは、活性酸素を消す力がなくなります。

しかし、ビタミンCにはそれを元に戻す働きがあり、ビタミンCによって再生されたビタミンEは、再び新たな活性酸素を消すことが可能になります。

つまり、ビタミンEはビタミンCと共に摂った方がよりパワーアップするわけです。

これから春に向かって日差しが強くなると野菜にもビタミンCが増えてきます。

採りたて新鮮野菜を植物油で調理して摂ると、ビタミンE・Cを兼ねた美容とアンチエイジング食になるとおもいます。


羊の肉と健康

2015年01月22日 18時33分30秒 | 栄養と健康

私の子供時代はアジやイワシで育ったようなもので、肉は飼っているトリをツブして、たまに食べていたくらいなものでした。

その頃、もしカレーに肉が入っているとしても、その肉を探すのは至難の業くらいの、まだ肉は贅沢品でした。

肉食が盛んになったのは、高度成長期になった東京オリンピックの頃からだったかもしれません。

プレスリーやビートルズに熱狂しながら欧米人の体形に憧れ、しかも食べると肉はやはりおいしくもあり、日本人はかなり積極的に肉を多食するようになっていったようです。

しかし、今の中国のような大気汚染が問題化し、いろんな公害病が増加するにつれ、肉や脂肪も生活習慣病のリスクのかなり大きなウエートを占めるといわれだし、菜食をする人が増えると、今度は栄養が偏ると、最近はテレビでも又肉食を勧める番組もみられるようです。

漢方で特に重要なのは、バランスです。

食事もバランスが大事で、運動も不足にならず過労ならず、健康は活動と休養をバランスよくしてリズムよく生活するのが肝要です。

またバランスは体質によっても違いがあり、肉も多めに摂っていい人と、少なくしなければいけない人がいるようです。

ところで、今年は羊年ですが、漢方で羊の肉は心臓にいいといわれています。

ちなみに、鶏は肝臓、牛は脾臓、馬は肺、豚は腎臓の薬用になる肉といわれています。

 


クリと健康

2014年10月10日 07時23分16秒 | 栄養と健康

以前テレビで、ある病気にある食べ物が良いという話はおかしい。食べ物は薬と違う…と、いう趣旨の話をききました。

しかし、漢方では、食べ物が健康を大きく左右すると考えているようです。

風邪の時のショウガ湯、便秘の時のヨーグルトは、病気を直接ターゲットにした飲、食ですが、漢方でいうのは、丈夫な体質を作り、病気になりにくい体作りのための“食”なのです。

この2、3年、畑仕事をしていますが、作物の出来は、天候に左右され、肥料にも左右されるようです。

 

肥料が少ないと、育ちが悪く、病気にもなりやすいようで、また、肥料が多すぎても病気になりやすいようです。

人も、昔は栄養不足で、現代は栄養過多で病気になっているようですが、作物の肥料では、窒素、リン酸、カリが重要です。

ちなみに窒素は葉に、リン酸は実に、カリは根に大切な肥料のようです。

漢方では、五臓六腑にもいい食べ物があり、今の季節なら、栗は腎臓・膀胱に良い食べ物だそうです。


ゴマと健康

2013年11月07日 09時00分55秒 | 栄養と健康

小学生の頃、学校でやっていた映写会は楽しみでした。

そのころ見た、アラビアン・ナイトにでてくる「開けゴマ!」の呪文は、今でもすごい印象が残っています。

そんな印象があるからか、何か不思議なパワーが秘められているようで、私はカッピングをされる方に、「ゴマ」を摂るようによく勧めます。

 

ゴマの良さを改めて調べてみると、スーパー食品にさらにウルトラが付くようです。

ゴマのたんぱく質は約20%。これは、肉や魚にも負けません。

カルシウムは牛乳の12倍。ゴマ大さじ2杯(15g)で、植物繊維は中人参1/2本分。鉄分はほうれんそうの1/3束分。

ゴマの50%は油で、しかもその油はリノール酸などの不飽和脂肪酸です。

これは、血管にこびりついたコレステロールを溶かして脳卒中や心筋梗塞を予防します。

それに、太りすぎの脂肪も溶かしますから、ゴマはダイエットにも効果絶大なのです。

 

セサミンなど坑酸化物質が含まれ、癌をはじめ生活習慣病の原因となる活性酸素を抑えます。

活性酸素の7割は「肝臓」で発生するといわれます。

ビタミンCやアントシアニンなど多くの抗酸化物質が水溶性のため、肝臓まで届くことができないのに対し、セサミンは肝臓まで届き肝臓を強化します。

漢方で、肝臓は筋肉と関連します。

ですから、セサミンはロコモティブ症候群による要介護予防にもつながる貴重な成分かもしれません。

私がカッピングをされる方にゴマを勧める最大のわけは、ビタミンB1を摂るためです。

私達が活動をするためにはエネルギーが必要です。その基本である糖の代謝にビタミンB1は不可欠なのです。

体が弱っている方は、ここの基本がおかしくないか。

つまり、生活が豊かになる先進国ほど、白米や白砂糖などビタミンやミネラルをそぎ落とした加工食品に偏ります。

ですから、手軽にビタミンB1を摂るためにゴマを勧めるわけです。

上の写真のように、炒りゴマを小瓶に入れて食卓の上に置いておきます。

次の写真のように、手のひらに取り、口に放り込んでよく噛んで食べます。

毎日1~3回、食後に、大さじ1杯くらい食べるといいかもしれません

 


モモと健康

2013年06月26日 17時31分08秒 | 栄養と健康

漢方の五臓の色体表に、五臓の果物という項目があります。

肝臓はスモモ、心臓はアンズ、脾臓はナツメ、腎臓はクリとあり、何か地味なものばかりだなあと思っていると、肺臓の項目にようやくモモというくだものらしい果物が入ってきます。 

五臓の色体表は、中国の2千年以上むかしの漢の時代に作られたものですから、まだ果物の種類が限られていたのかもしれませんが、ナシとかリンゴ、ブドウ、ミカンなども入れてほしかったなあと勝手に考えています。

モモは、これから旬になりますね。

モモが肺に良いというなら、五臓の色体表でみるとモモは大腸にもよく、便秘や下痢にもいい果物といえます。

同じつながりでみると、肺臓の項目には皮膚や憂慮などもありますから、モモはいま現代人を苦しめているアトピー性皮膚炎やうつ病にもいいのかもしれません

 


魚の骨と健康

2013年02月20日 20時31分34秒 | 栄養と健康

最近テレビで、魚の消費拡大をねらったCMを目にします。

骨を取り除いてあるから魚料理が簡単です…というような内容です。

確かに骨がないと魚は料理しやすいし食べやすくなりますが、骨ごと煮たり焼いたりした魚料理のほうが私はおいしく感じます。

それで、魚の骨にはどんな栄養成分があって、どの成分がおいしさに影響するのか調べようと思いましたが、本にもネットにもそんな記事は見当たりませんでした。

ですがネットに、食品成分表で、イワシは身だけの成分と骨を含めて丸ごと分析した成分表があるとありましたから、比べてみました。

たとえば、かたくちいわしのカルシウムは、生で60㎎、丸ごとの煮干は実に2200㎎。なま物と乾物の違いはありますが、他にもやはりいうか、マグネシウムやリンや鉄、亜鉛などのミネラルが多いようで、骨ごと料理したほうがおいしく感じるのはミネラル成分のせいかもしれません


キュウリと健康

2012年07月04日 17時43分15秒 | 栄養と健康

 

キュウリの栽培を、初めてやりました。

 

最初の芽を摘んで、わき芽を伸ばすと収穫量が増えるそうで、ほんとうに、ビックリするくらい次から次に毎日実を付けています。

 

 

 

今は年中出回っているキュウリですが、キュウリはやはり夏野菜の代表ですね。

 

本やネットでみると、きゅうりの主成分は90%以上が水分で、ギネスブックには世界一カロリーの低い果実として載っているそうです。

 

しかし、それはむしろ栄養過多傾向の現代人向き食品かもしれません。

 

ビタミンAやCやB群や、カルシウムやカリウムや鉄などのミネラルや、食物繊維をバランス良く含んでいるそうですから、90%以上の水とあわせて、これはスポーツドリンクみたいな摂り方をしてもいかもしれません。

 

今月からオリンピックですが、マラソンの給水ポイントで、選手たちが皆キュウリをかじりながら走るとおもしろいでしょうね

 


レンコンと健康

2012年02月05日 09時53分14秒 | 栄養と健康

 

正月もしばらくたったころ、家内が天ぷらをするというので、冷蔵庫に残っていたレンコンを輪切りにして一緒に揚げてもらいました。

おせちのあまり物のようでしたが、結構おいしくいただきました。

 

レンコンって滅多に食べないねと家内にいうと、スーパーに行っても、レンコンは正月以外には売場にないそうです。

売場に置いても、あまり売れないのでしょうか…

 

確かに、昔とくらべ、根菜類は食べなくなっているかもしれません。

 

芋の摂取量は、1950年と比べて今は10分の1に減っているそうです。

レンコンの摂取量はどうなんでしょう…

 

レンコンは栄養があるようにはみえませんが、でんぷん質が豊富で、ネバネバ成分のムチンは胃壁を保護するうえに、タンパク質分解も促して胃腸の負担を軽くしますから、冬を温かく乗り切るためには格好の食材のようです。

 

又、ファイトケミカルのタンニンは、消炎・抗酸化作用があり、レンコンのしぼり汁は、痰や咳止めにいいとされます。

 

みかんの1.5倍あるビタミンCは加熱に強く、歯ざわりのよいサクサクした食感は食物繊維が多いからで、カリウムや亜鉛、銅、鉄なども多いようです。

 

最近、花粉症を治す成分もありとされ、漢方では、五臓の不足を補い、心を鎮め、諸病を治し、滋養強壮にも効があるとされ、結構スーパー食材なのかもしれません