ゴロゴロ健康法というものがあるかどうかは知りませんが、場合によると生死を決めることもあるくらい大切なものです。
私が畑の草取りをしていると、私の療院に来られている方が、朝から便器いっぱいの真っ赤な下血があり、病院に行ってきたとおっしゃるのです。
もともと大腸に憩室があり、そこからの出血かと検査をしたそうですが、大量出血したほどの跡が確認できず、はっきりした原因が分からなかったそうです。
それで、点滴を打ってもらって帰され、今からグランドゴルフの練習に行ってくるとおっしゃるのです。
私はビックリして、「いや、いや、こんな時は何もしないでゴロゴロしていないといけませんよ」と話しをしました。
この方は、メニエールがひどくてカッピングを始め、めまいはとれましたが、体質改善のために運動を勧めましたら、グランドゴルフを始めていたのです。ですが、こんな時は別なのです。
運動で元気になると、運動への思い込みが強くなり、体調が悪いときほど運動をやろうと思うようです。
また、ときどき、大病した芸能人の方が、仕事に復帰した途端すぐに亡くなってしまったといった報道も観ます。
病気の時も安静は大事ですが、病後も大事なのです。
体自身が、自分の弱い所や悪い所を治す働きは、ゴロゴロするほど高くなるのです。
ですから、ゴロゴロする期間も体の弱り具合では長めの設定も必要なのです。
また、弱った時や、体の調子が普通でなく明らかに変な時も、ゴロゴロして、ジッとしていることが大切なのです。
この方は、その後のスケジュールの2、3週間分をすべてキャンセルしたそうです。
ゴロゴロ健康法のコツは、とにかく何もしないことです。
そして、ゴロゴロすることを無駄とか無意味だと思わず、とにかく、退屈さを辛抱することです。
※写真は、今年の長崎8.9平和展で、私の印象に残った一枚です。