無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

五穀と健康

2016年01月23日 06時11分14秒 | 漢方と健康

家内がキビ餅を買ってきたと言います。

近所に、毎週一回農家の人が野菜を売りに来ていて、その方の手作りだそうです。

珍しがって食べてみましたが、おいしキビ餅でした。

むかし年の暮れに家でついていたキビ餅は、もっとキビがうんと入っていて、子供の頃はあまりおいしいものでなかったと、古い記憶がよみがえってきました。

五穀豊穣という言葉がありますが、五穀とは古代中国の五行説からきていて、漢方医学でも五行説が基礎になっております。

五臓・五腑の穀物としては、肝臓・胆嚢には麦、心臓・小腸にはキビ、脾臓・胃には粟、肺・大腸には稲、腎臓・膀胱には豆があてられています。

漢方はバランスの医学ですから、五穀もバランスよく摂るのが健康のためにはいいのかもしれませんが、現代人の穀物の摂り方は、米に偏りすぎているでしょうか。

それでも、麦はパンや麺で、豆も豆腐やおかずで摂るとして、現代人に不足する穀物はキビと粟でしょうか。

より健康をめざしてキビと粟を摂ってみるのもいいかもしれません。

が、もし、心臓・小腸に、あるいは脾臓・胃に難があるとするなら、キビと粟をもっと積極的に摂ってみるのも一案かもしれません。