わたしは、子供の頃、ひどい水痘(みずぼうそう)になったことを覚えています。
小学生になる前だったか、後だったかはっきりしませんが、成人になっても水痘の跡が背中いっぱい残るほどのひどい水痘でしたから、幼いころとしては、かなり鮮明な記憶として残っています。
兄か妹が先に水痘にかかって、それをわたしがもらったようでしたが、水痘は家庭内では100%に近い確率で感染するそうで、ほかの兄弟も次々に感染したようでした。
ところが、ほかの兄弟は皆発症するかしないか程度の軽い症状で済み、ひどかったのは私だけのようでした。
なぜ私だけひどかったのかといえば、子供のころ私は極端な野菜嫌いでしたし、多分体質が悪く“免疫力”が低かったのだと思います。
水痘はウイルスで起こりますが、病気が治っても、ウイルスは体に住み続け、“免疫力”が落ちたときに帯状疱疹になるといわれます。
水痘に似た口唇ヘルペスウイルスは、発症しなくてもほとんどの人が感染しているありふれたウイルスといいます。
そんなありふれたウイルスが、“免疫力”が落ちた時におきるのが口唇ヘルペスです。
年明けからノロ、夏のデング、そしてエボラと、今年はウイルスが猛威を振るった年でしたが、ウイルスを殺す薬はなく、ウイルスに対抗するには“免疫力”がカギのようです。