羽生選手、すごかったですね!
大けがからの復活劇、ほんとうにすごい精神力です。
精神力といえば、最近NHKスペシャルで、「人体」というシリーズ番組をやっていて、内臓などの各器官にも思考システムがあるという最新の医学を紹介しています。
思考は脳でやって、いわゆる心臓に心(こころ)など存在しないというのが、これまでの通説でしたが、ずいぶん変わってきたように感じます。
東洋医学の漢方の考え方では、感情も内臓との繋がりがあり、たとえば、肝臓と怒り、腎臓と恐れなど、・・・
思考のほうでいえば、肝臓は魂と、肺は魄と、心臓は神と、脾臓は意智と、腎臓は精志と、の精神状態と関連するとされています。
魂とは、たとえば一球入魂の魂。入魂とはある事に全精神を傾けること。
魄とは、たとえば、気魄の魄。気魄とは力強く立ち向かってゆく精神力。
・・・今回の羽生選手そのものかもしれません。
神とは、ひらめき、インスピレーション。
予定していた演技ができなくても、とっさの閃きで次の演技を変え減点を最小にとどめる・・・大舞台ではカギになるかもしれません。
意智の、意は、精神の働き。智は物事をよく理解すること。
けがにより、難易度の高いジャンプは避けたほうがいいという時に、それでも金を取る賢い考えを巡らすことが「意智」でしょうか。
精志の精は、まじりけがないこと。志は、ある目的を目ざす気持ち。
羽生選手のインタビューで、金メダルという目的のために、すべてを捨てて自分を混じりけのない状態にして挑んだと、話していましたが、
まさにそれが「精志」です。