昔の人は、心は心臓にあると考えていたそうです…
ですが、その考え間違っているといえるのでしょうか。
恋をすると、胸がトキメキますよね…
解決できそうもない悩みごとがあると、胃がキリキリしますし。
漢方では、怒りと肝臓、喜びと心臓、思い悩みと胃、悲しみと肺、恐れと腎臓・膀胱が関連し合うといいます。
物事に動じない事を“肝が据わる”といいます。一球入魂の“魂”というのは肝臓から生じる精神作用と漢方では考えるようです。
漢方の病理観は、単に病気か病気じゃないかではなく、五臓六腑の働きがより充実しているかどうかを重視します。
たとえウイルスやバイキンに感染しても、五臓六腑がよりよく働いているほど、なかなか発病しなくなります。
大事な時、五臓六腑の働きが充実していると、平常心を保つことができ、金メダルを逃すこともなくなるかもしれません。
また漢方の病理観に立てば、たとえばうつ病のような精神的な病気であっても、五臓六腑を充実させることによって克服もできるわけです