私の子供時代はアジやイワシで育ったようなもので、肉は飼っているトリをツブして、たまに食べていたくらいなものでした。
その頃、もしカレーに肉が入っているとしても、その肉を探すのは至難の業くらいの、まだ肉は贅沢品でした。
肉食が盛んになったのは、高度成長期になった東京オリンピックの頃からだったかもしれません。
プレスリーやビートルズに熱狂しながら欧米人の体形に憧れ、しかも食べると肉はやはりおいしくもあり、日本人はかなり積極的に肉を多食するようになっていったようです。
しかし、今の中国のような大気汚染が問題化し、いろんな公害病が増加するにつれ、肉や脂肪も生活習慣病のリスクのかなり大きなウエートを占めるといわれだし、菜食をする人が増えると、今度は栄養が偏ると、最近はテレビでも又肉食を勧める番組もみられるようです。
漢方で特に重要なのは、バランスです。
食事もバランスが大事で、運動も不足にならず過労ならず、健康は活動と休養をバランスよくしてリズムよく生活するのが肝要です。
またバランスは体質によっても違いがあり、肉も多めに摂っていい人と、少なくしなければいけない人がいるようです。
ところで、今年は羊年ですが、漢方で羊の肉は心臓にいいといわれています。
ちなみに、鶏は肝臓、牛は脾臓、馬は肺、豚は腎臓の薬用になる肉といわれています。