らくがき帖

ノンジャンル心象風景

豊作

2005年10月23日 | 生活
近所のスーパーで、柿が1コ35円で売っていた。
柿って、毎年こんなに安いっけ?
そう言えば今年は、ご近所の庭で
柿が鈴なりに実っているのをよく見かける。
去年まで柿があることにも気づかなかったお宅でも、
枝の先までびっしり。

柿に限らず、今年はわりと何でも
豊作の年なんじゃないだろうか。
みかんもすでに甘いものが廉価で出回っているし、
野菜の値段も夏からずっと安定して安い。

さらに魚介類も、全般に大漁なのではと思う。
今年のさんまは脂が乗って大きく、
しかもかなりの漁獲高だと
夏の終わりから聞いていてその通りだったし、
牡蠣ももう生食用が毎日手を出しやすい値段で
並んでいる。

独身時代にはまったく気にしていなかったことだが、
家族の食事と家計を預かる身になって、
食べ物の値段は非常に身近で切実な問題になった。
そして、その日の食事をその日の仕事で得ていた時代、
物々交換の時代にも思いを馳せる。

食べ物が安定して手に入りやすいこんな年、
人々はどんなに喜びに満ち足り、
日々の恵みに感謝したことだろう。
逆に不作で食べ物が手に入らない年は、
お腹をすかせた子供を前に
どれだけの母親たちが胸を痛めたことだろう。

来る年も来る年も、豊作でありますように。
家族の皆が飢えとは無縁でありますように。
秋祭りって、そんな気持ちだったに違いない。

忘れずにいたい。
私たちの先祖がずっと抱いてきた、祈るような思い。