寿迎夢・寿迎夢

海砂利水魚水行末雲来末風来末

クーラーの管理人

2006-07-30 | Weblog
とにかく暑い。

グズグズとしていた梅雨が去ったかと思うと、これまでの夏を取り戻さんばかりの
照り返しは、まさに肌に刺す感覚である。

 クーラーというものはそもそもが室内の熱を無理に取って、単純に外へ出して
いるいわゆる廃熱装置であるから、精神衛生上も何となくためらいがある。

夜寝る時などに、クーラーを架けたまま寝てタイマーで切れると、暑くなって目が覚める。

お宅の家庭でも、お父さんが暑がって、クーラの下を陣取りグビグヒとビールを飲んでいるというのが普通でしょう。

 街は、廃熱装置のオンパレードである。

あの室外機がまさにジェットタービンのように、ブンブン回り、建物自体を離陸させて
しまうのではないだろうかと思う程に回っている姿を見ると、余計に暑くなる。

室内だけが涼しければ、外に廃熱したところで何が悪いと言わんばかりに...。

不覚にも、室外機の廃出する熱気に当ったときは、倒れそうになる。

使わないわけにはいかないけれども、冷房の効いたお店に飛び込み、スウッとした
時などは、何となく寿命の延びた気分。

 地球規模の温暖化が懸念されるが、先日のニュースで、カリフォルニアなどの
熱波では、クーラーの無い部屋に住んでいる人や、勿体ないと付けないことに、
90人以上の死者が出ているという。

熱波に命を取られては仕方ない、ギョッとして思わずリモコンを握ってしまう。

「冷暖房は、出来るだけ微弱なエネルギーを足りない分だけ加えていく事が、
省エネで快適である」なんて偉そうな事を言っている我が身は、紺屋の白袴、
甚だお恥ずかしい スマン。