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安価な機械式クロノグラフを考えてみる。(その3)

2018-05-25 21:26:13 | 時計のこと
安価な機械式クロノグラフを考えてみる。(その3)

それがC01.211というムーブメントで、今ではTISSOTに搭載されている。

TISSOT PRC200 というシリーズでT055.427.11.017.00というメタルバンドモデルなら 118,800円。革ベルトなら108,000円。流石に10万円を切る価格にはならなかったが、PRC200というシリーズは、200m防水なスポーティだけどクラシックなデザインの真っ当な時計である。それに機械式クロノグラフを乗っけて、お値段ポッキリ10万円(税抜)。お買い得!

さて、他に真っ当な安価な機械式クロノグラフはないものか? と探してみましたら、これっ!というのがありました。

一般にはあまり知られていないメーカーなのですが、知ってる人は知っている国産メーカー。Knot です。ぜひ一度ホームページにアクセスして頂きたい。で、彼らの時計作りに共感して頂きたい。(時計メーカーゆえにちょっと怪しい部分もありますが…思想は立派です)

そのKnotが満を持して発売を開始した ATC-40 という時計は、NE88と名付けられた国産ムーブを使った機械式クロノグラフ。お値段 95,000円(税抜)。(ただし、ストラップが付いてないので自前で調達するしかない…でも、5,000円で買っても10万円ポッキリ)
どうやったらこの価格が出せるのか不思議。もし、彼らのような小ロットの製品でこの価格が出せるなら、大手メーカーさんならもっと安く製品化できるでしょうよ。…つまりはオトナの事情が働いているってことなのでしょうね。

Knot ATC-40という時計は、国内の技術者さんらが腕によりを掛けて作っている(そう)なので、ザラツ研磨であるとか高級時計風味がビンビンしていて、文字板もテカテカなのでシンプルなのが好きな私には残念ながら触手が…もとい食指が動かないのだけれど、きっとモノはいいのだろうと思う。
もし、ザラツ研磨はなくていいので、シンプルでしっかりとした20気圧防水時計に同じ機械式クロノグラフムーブを乗せてくれたら、とても欲しくなると思う。多分、GSよりも。
是非実現して欲しいと思うのでありました。

#機械式クロノグラフ
#SWATCH
#TISSOT
#C01.211
#Knot
#ATC-40

安価な機械式クロノグラフを考えてみる。(その2)

2018-05-25 21:25:00 | 時計のこと
安価な機械式クロノグラフを考えてみる。(その2)

そこはそれ。さすがはスウォッチグループ。
多くの高級時計会社が高価な自社開発の機械式クロノグラフを発表するのを、横目で見ながら、2009年。
何とカジュアルウォッチブランドであるSWATCHから、これまた何と4万5千円以下という価格帯の機械式クロノグラフを発表したのだった。
「クロノグラフ? 何でそんなに高いの? もしかして技術力ないんぢゃない?」とでも言いたげな。

SWATCHといえば、派手なデザインが売り?のカジュアルウォッチの元祖みたいなもので、数千円も払えば買えちゃう…今ならチプカシとかもあるし、デザインをどんどん買えてくるならfossilなんかもそうなんだけど…。多くのカジュアルウォッチが真似をしているブランド。
そこから、格安(と言ってもSWATCHにしては4万円代は凄く高価なんだが)な機械式クロノグラフを発売するのだから、業界としてはたまんなかったろうね。怪しげな自社開発のメタルケースを高価で売り捌く某メーカーから出ていれば普通に30万くらいしたかもしれない。

(今にして思えば、何本か買っておけばよかった…(今、すでに製造中止になったそれらは8万円〜で取引されているからね〜(*'ω'*))…それはいいとして)

その後、SWATCHの格安機械式クロノグラフムーブは、モディファイされて自社グループ内専用のとして展開されることになった。それがC01.211というムーブメントで、今ではTISSOTに搭載されている。
(続く)


似たようなネタ…安価な機械式クロノグラフを考えてみる。(その1)

2018-05-25 21:21:56 | 時計のこと
安価な機械式クロノグラフを考えてみる。(その1)

機械式時計のクロノグラフ! 憧れますよね。
メジャーなところでは。ロレックスコスモグラフデイトナ、ブライトリングナビタイマー、オメガスピードマスター、ゼニスのエルプリメロムーブ…枚挙にいとまがない!ってやつですな。

複雑機構の一つであるクロノグラフをメジャーにしたのは、バルジュー社の7750とその派生形ムーブの存在が大きい。というのは、これまた誰もが納得する話かと思います。
俗に言うパチモン時計にアジアン7750という模造品の7750が広く使われているのも、元々の7750が大量生産に合う優れたムーブメントであったからに他なりません。本家7750もその仕上がりによって、普及帯から高価格帯まで色々な価格帯の製品が存在してましたし、もちろん、高級時計の各社は、素材として7750を用いて、各社内でバンバン、カスタムして使っていました。

さて、バルジュー社がETAになっても7750は作られていますが、そこはそこETA社はスウォッチグループですから、他社グループには供給制限は当然掛けられています。

そこで各社はオリジナルのクロノグラフムーブメントの開発に乗り出すわけなんですが、そこは見栄はる時計業界ですから、買えなくなったので仕方なくとは決して言わず、さも自分らの技術力であれば開発するのが当然とでもいうように触れ回るわけです。

なので、元々高価だった機械式クロノグラフ時計は、さらに高騰することになっちゃうわけなんですが、

そこはそれさすがはスウォッチグループ。
(続く)