こんにちは!あるくべきのふみです!
ものすごい台風が通過しましたね。暴風域にはいっていない場所でも影響は大きくて、強烈な雨と風に翻弄されました。色々と気を付けて、無理せず、歩ける時に歩きましょう。
“低気圧で不調になる?”に書きましたが、体が弱っている人ほど関知しやすい気圧の変化ですが、台風となると、多くの人が気付くレベルになります。
台風は、気圧の乱高下が激しいため、通常の雨程度の低気圧では大丈夫な人でも、色々な症状が出やすくなります。
毎日起こる気圧変化は『大気潮汐(たいきちょうせき)』と呼ばれ、太陽の放射や月の潮汐力などの影響で発生する、周期的な地球の大気の運動のことを言うそうです。台風の時は、その“大気潮汐”の変動が通常より大きくなることに加え、気圧が大きく変化するため、多くの人の体調に影響があると考えられます。
気圧、つまり、大気圧は、地球を覆う空気の重さによる圧力のことです。その通常私たちの体にかかっている圧力が変動するということは、体の内側から押し返している圧力とのバランスも大きく崩れます。常に外圧と内圧が拮抗し合っている体は、変動が激しければその分ストレスを受けるのです。
気圧が下がると、内圧が勝り、体は膨張します。各関節は弛み、それによって、体の至るところで不調が発生します。さらに、この湿気です。湿度が高いため、息もしづらくなり、これも不調の原因となりえます。
ちなみに、気圧の変化は、耳の奥の『内耳(ないじ)』という場所で感知しています。内耳には、三半規管という平衡感覚を司る器官があり、ここから来た信号と視覚から得た情報、手足などの体の動きを脳で統合して処理しています。
気圧の変化を内耳が感知して脳に信号を送る働きは、体を環境に適応させるためにあります。環境に応じて、自律神経を通して、体の働きを調整します。
気圧が下がると、内耳から「環境が変化した」という信号がありますが、視覚的には特に「異常なし」と、信号にズレが生じる場合があります。そうすると、内耳からの情報と視覚からの情報が上手く処理できず、ズレによるめまいが起きたり、自律神経が乱れてしまうこともあります。
台風は、家屋を破壊したりする被害も相当ですが、人体に対しての被害も大きいのです。台風の時は、体調の変化にも充分気を付けましょう。