こんにちは!あるくべきのふみです!
曇り空が続いて、ダルさが続いてるという人も多いですね。そんな時こそ、しっかり歩いて氷冷しましょう♪
「冷えのせいで悪くなったんだと思います。」と言う人がいますが、はたして、それは冷えのせいなのでしょうか?
“関節痛は冷やすか温めるか問題”について、これまでも散々氷冷氷冷言っていますが、今回は『冷えは悪か?』についてです。
そもそも、関節痛をどうして感じるのかという話から始めます。
潤滑不全の関節に摩擦熱が発生し、その熱が一定以上たまると、熱に弱いタンパク質は壊れます。熱が関節の細胞膜(タンパク質)を壊し広がると炎症になります。異常をキャッチした神経は、脳に信号を送ります。脳はそれを「痛み」として感じとり、異常部位を認識するというのが、ものすごく簡単な流れになります。
つまり、身体に異常があっても、その情報が脳に伝わらなければ、痛みは発生しません。
現在の医療では、痛みに対して、薬や温熱で、脳や神経を眠らせる方法をとっています。麻酔注射は、神経伝達を遮断することで、痛みを感じないようにします。一般的な痛み止め薬は、神経伝達する際の“炎症や痛みセンサーを興奮させる反応”を抑えます。整形外科での温熱療法は、神経の感度を低下させて痛みを抑えようとします。
神経や脳は、基本的にタンパク質と脂肪で造られており、その感度は『温度』に大きく左右されます。涼しい場所では脳や神経が敏感になり、温かい場所では弛緩して眠くなります。
関節痛のある人が、寒い日や冷える場所で痛みが増し、温かい日やお風呂で痛みが緩和するのは、脳や神経が敏感か弛緩しているかの違いなのです。
温めると感覚神経が一時的に鈍るだけで、ズレている関節が治っているわけではないし、冷えて痛くなるのは、感覚神経が鋭敏になっているだけで、関節のズレが酷くなって悪化しているわけではないのです。
しかし、冷えたら痛みが増したように感じて、温めたら楽になった気がするということを、人は経験的に知っているので、「冷えるとよくない」と刷り込まれています。
また、温めた後に平常温度に戻ったら、眠っていた神経が正常に活動を再開し、異常信号を脳に伝達するので、再び痛みだします。それを、「やっぱり冷えたのがよくなかったんだ」とさらに思い込むのです。
思い込みというのはとても厄介で、『冷え=悪』という考え方をする人は多く、説明しようが頑なにそうだと信じる人もいます。
そうなると、痛む場所はとにかく温めようとします。しかし、温めると、関節の熱や炎症は増して、関節内のタンパク質はもっと壊れていきます。それでも温めると、細胞だけでなく、骨まで溶かし変形していきます。そうなると、治りにくい変形性関節症になり、慢性関節痛に発展していくことにもなります。
冷やすことで、タンパク質を熱から守ることができ、熱がとれると鎮痛効果もあります。さらに、冷却をした後は、血液が盛んに流入してきて、冷えた局所の温度を上げると同時に関節の修復と浄化を促進してくれます。
冒頭の回答としては、「冷えが原因ということはありません。」です。
冷えたことで痛みを正常に感じただけであって、冷えたことで悪化することはないからです。原因は、関節のズレなのだと、私は思います。ズレていない正常な関節であれば、どれだけ冷えようが痛まないからです。