産後ケアを行う上で、聞かれる質問の一つです。
ダイエットを開始する時期は、一般的には産褥明け(産後21日後)が目安になると言われます。しかし、出産が十人十色であるように、産後の経過も千差万別です。
妊娠・出産後、女性の体には大きな変化が起こっているので、一般的にこうだからと、それが全員にあてはまるものではありません。
基本的に、もともとの体力や産後の経過によってかなり個人差があるので、医師や助産師、まずは自分の体と相談しながら時期を決めていくのが正解です。
妊娠中に大幅に体重が増えてしまった人は、「早く落とさないと！」と焦りがちですが、体重を落とすだけが目的の短期間の急激なダイエットは、体を壊す原因となります。無理は絶対に禁物です。
本来、妊娠中の体重の変化は、平均10キロ～12キロといわれています。仮に、妊娠中に10キロ増えたとすると、その内訳は、赤ちゃん3キロ、羊水2キロ、子宮1キロ、血液など2キロで、そうなると、脂肪の増加はたったのキロなのです。本当は、無理なダイエットは必要ありません。
ただし、女性の肥満のきっかけは、40％が妊娠・出産によるものというのも事実です。そう「きっかけ」にはなるのです。放っておけば、2キロ増加したところから、徐々に太っていくことは多々あるということです。
骨盤が調整されると、それだけで、産後のダイエットになり得るのです。
『妊娠・出産＝太る』というネガディブなイメージもありますが、それと同時に、妊娠・出産は、きちんとケアすれば、体型・体質を変える大きなチャンスだとポジティブに考えましょう！
出産を終え、ある程度生活が落ち着いたら、自分の体をいたわり、しっかり歩いて氷冷し、ベストな状態に整えていきしましょう！