リンのお気に入りの場所を占拠するまくる。
6月下旬からこの1ヶ月間は、有り難いことに毎日忙しい日々が続いていました。
訳さにゃ暮らせぬ翻訳者。フリーランスは仕事の波は仕方がないですね。
ところで先日、納品から最長80日近くなる支払サイトの取引先について公正取引委員会に相談してみました。
下請法では、納品日を基準として60日以内に支払わなければならないと決められています(
下請代金の支払遅延(第1項第2号))。
取引先によっては10日締め翌末払いとか、末締め翌々15日などがあり、成果物を納品してから入金まで2ヵ月超のところがあります。
新しく登録した会社もそうだったので相談してみたということです。
ちなみにこの「下請法」の親会社に該当するのは資本金1,000万円超。
このところ大騒ぎしているよ○もとは1,000万円。この下請法には該当しないんですね。
相談はWebからできます。
このとき資料も添付できるので、何か証拠書類がある場合はここで送付すると手間が省けます。
私の場合は、数日後に公取(実務は中小企業庁のようで、以後のやりとりはここになりました)から電話が来て、契約書の写しを送付することになりました。
あと、Webから通報する時には先方企業に自分が通報したかどうかを知らせるか知らせないかを選択する箇所があるのですが、知らせる人なんているのかな??と思ったりもしましたよ。
そして数日後、電話が来て詳細な状況説明をし、それから2週間くらいたった頃にまた電話がきました。
結局、今回は
明らかに違反してはいるが、契約書を交わしているので、まずはこの契約書の内容の変更を先方に申し入れて話し合いをする必要があるとのことでした。
要するに、契約書を交わす段階で「その支払サイトは嫌です」と意思表示をして契約を取り交わす必要があるということです。
まぁそれは反論のしようがないですけど、じゃぁ何のための「通報」なの?と釈然としない思いはありましたがこれ以上は面倒なので「ま、いいか」となりました。
でも、その「話し合い」の後に、合意に至らないからといって公取が内部調査に入るなんてことになると、誰が通報したか火を見るより明らかですよね(笑)
私が電話でそう言うと、「あぁ……」といまさら気付いたかのような声が聞こえてきましたが、そんなもんかもしれませんね。
フリーランスの翻訳者の場合、価格以外にも不都合な契約内容(振込手数料の負担などがいい例ですけど)がコッソリ契約書に入っている場合があるので、私も今後は気をつけようと思います。
そういえば先日新たに契約した会社は、トライアル合格後「契約書お送りしますのでサインして一部返送してください」って言われたのですが、通常は契約書って取り交わす前に内容を確認して双方合意した後にサインだと思うのですが。
次回はそのあたりから、キッチリ確認しておこうと思います。
あ、あと中小企業庁のかたが教えてくれたのですが参考までに…
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