Dahlia pinnata 撮影日:2015/07/04
昨日に続き、漱石と十弟子・その2。
寺田寅彦の残り分に眼を通したが、漱石・十弟子関係は無かった。
同じ絵を再び。
2回目の今日は、「寺田寅彦」の右隣、「安倍能成」から。
安倍 能成(あべ よししげ)1883(明治16-1966(昭和41)哲学者・教育者・政治家
青空文庫に、漱石や十弟子に関する作品は無かったのでパス。
次は松根式部官~式部官は宮内庁の役職名。
松根 東洋城(まつね とうようじょう)1878(明治11)ー1964年(昭和39)俳人・宮内省官僚
この人は写真も作品も無かったのでパス。
野上豊一郎~臼川(きゅうせん)は号。
野上 豊一郎(のがみ とよいちろう)1883(明治16)ー1950年(昭和25)英文学者・能楽研究者
この人には、文庫に「漱石のオセロ」がある。
本来、漱石の講義記録の筈なのだが、その「はしがき」だけ。
これでは中身が無い空箱みたいなものなので、これもパス。
次は鈴木三重吉。
鈴木 三重吉(すずき みえきち)1882(明治15)ー1936(昭和11)小説家・児童文学者
この人のものは文庫に31作品が公開されている。
が、すべて子ども向けで、漱石や弟子十人ものは無いのでパス。
次は岩波茂雄。
岩波 茂雄(いわなみ しげお)1881(明治14)ー1946(昭和21)出版人・岩波書店創業者・政治家
文庫に2作品。いずれも岩波文庫創刊のPRなのでパス。
みんなパスではないか・・・私に文句を言わないで欲しい。次は誰だ?
赤木 桁平(あかぎ こうへい)1891(明治2)-1949(昭和24)評論家・政治家
(これはペンネームで本名は池崎 忠孝 )
初めて夏目漱石の伝記を書いた人だが、青空文庫化はされていない。残念!
次は右端のテーブルを前にして座っている人。
內田 百閒(うちだ ひゃっけん)1889(明治22)ー1971(昭和46)小説家・随筆家
この人の作品は面白い。昔、百鬼園随筆をよく読んだ。
が、まだ著作権保持中(没後七十年)のため、青空文庫化は未だ。
次は、絵の左下、豊隆と書いてある人。
小宮 豊隆(こみや とよたか)1884(明治17)ー1966(昭和41)独文学者・文芸評論家・演劇評論家
ようやく文庫の作品が紹介出来る。
漱石大明神曰く、私ならもう少し面白く書けるのに・・・」。
というのは私の創作冗句。学者・評論家の肩書ゆえか、どこか堅苦しい。
阿部 次郎(あべ じろう)1883(明治16)-1959年(昭和34)哲学者・美学者・作家
文庫に作品はあるが「三太郎の日記」が中心なのでパス。
若い頃に読んで、私も日記をつけた。題して「与太郎の日記。
そのうち青空文庫化されると思う。
漱石大明神の作品は、次回にトリとして紹介させて貰う。
今日は実りが少なかったので、最後にこの人。
平塚 らいてう(ひらつか らいちょう)1886年(明治19年)-1971年(昭和46年)
思想家・評論家・作家・女性解放運動家~本名:平塚 明(ひらつか はる)~
この人は、22歳の時に心中未遂事件を起こした。
相手は、漱石山房図の中、それも一番目立つところにいる人。
森田 草平(もりた そうへい)1881(明治14)ー1949(昭和24)作家・翻訳家
青空文庫化されている彼の作品には、漱石や弟子十に絡むものは無い。
夏目漱石や煤煙(心中事件が書いてある)は、作業中のリストにあった。
が、2010年に入力取り消しになっている。
ただ、それらは復刻版が出ていてKindle版もあるので、読みたい時はそちらで読める。
それでは、次回に漱石大明神の作品紹介を。
明日もまたお会いしましょう。
[Rosey]