何だこれは!とビックリのけぞった尾竹竹坡(ちくは)の2つの作品
郷土の新潟に、三人兄弟の日本画家がいたことをつい最近知った。
尾竹越堂(えつどう)、尾竹竹坡(ちくは)、尾竹国観(こっかん)という三人兄弟。
いずれも明治から大正、昭和にかけて活躍した日本画家だそうだ。
教えてくれたのは、だいぶお馴染になったNDLイメージバンクの特集記事。
「風俗画報」という明治時代の雑誌に、竹坡と国観の二人がよく画を描いている。
ただ、そこには長兄の名も作品も出て来ない。
三兄弟なんだから長兄の作品も観たい、と思って郷土の美術館を調べてみた。
4つの美術館の収蔵品には、長兄はおろか他の二人の作品もゼロ。
郷土でも忘れ去られた画家なのか・・・。
でも、諦めてなるものか・・・とインターナショナルなウィキメディアのサイトを調べた。
やはり外国のアート界のほうが感度が高い。長兄の作品が3点見つかった。
スライドショーの#2~4だが、美人画と風俗画を一枚絵にしたところが新機軸か?
風俗画も題材の範囲が広いだけに興味が尽きない。
私は経験していない世界である遊郭の裏側?なども知ることが出来て面白い。
特に国観が多く描いていて、彼はその道の通?だったとか想像するのも。
なお、NDLには無かった他の二人の作品も海外サイトで数点づつ見つかった。
特に驚かされたのが冒頭に掲げた竹坡の2枚の図案?(スライドショーの#44)。
どうしてこんな面白いものを考えつのくだろう?
わたしも影響を受けて、左の女体が宙で乱舞する部分だけをさらに図案化してみた。
せっかく作ったのでスライドショーの表紙絵の背景に使わせてもらった。
作品の冒涜だ、なんて言わないでネ。
三兄弟一緒に作ったら、スライド枚数が45枚、時間が7分30秒ほどになった。
BGMも作品の雰囲気に合っていない気が・・・ま、音量絞るなりご自由にどうぞ!
それとネットで新潟の美術館巡りをしたおかげで思わぬ副産物に出会えた。
次の機会に改めて報告したいが、忘れてしまったらご勘弁を。
[Rosey]