ドイツでの研修は楽しいことばかりではなく、大変なときもありました。
特に、師匠の仕事を一緒にやらせてもらうときには、よく怒られました。
今思えば当然なんですが、当時は、理不尽だと思ってました^^。
反論できないし・・・この悔しい気持ちを誰にも言えず、つらくなった時、ある方法でストレス解消することを思いつきました。
それは、師匠のちょっとおかしい日本語を直してあげないこと^^。
研修が始まったばかりの頃は、師匠がよく「ボクノ日本語ハ、大丈夫?」「コノ日本語ハ間違ッテマスカ?」と聞くので、その都度「合ってますよ。」と答えたり、間違っていたら直したりしていたのです。
ある時、師匠のある日本語の言い回しがおかしいことに気づきました。
意味は通じるんです。
ただ、ちょっと使い方がおかしい、日本人はそういう言い方はしない、そんな奇妙な日本語。
でも、もう直してやるものか。
間違えたままでいるがいいさ^^。
ささやかな反抗ですが、これでけっこうすっきりしました。
しかし・・・
一度、師匠の息子さんと日本人の研修生と私の3人で、日本語とドイツ語を互いに教えあいながらカフェで語学の勉強をしたことがありました。
そのときに、息子さんが例のおかしな日本語をしゃべったのです。
どこで習ったの?ときくと、お父さんが教えてくれたんだ、と。
でしょうね。
彼はとてもお父さんをリスペクトしている好青年でした。
息子さんに罪はないけど・・・、まぁ、意味は通じるから、直さなくていいか^^。
私が帰国するときにはまだ、師匠はその日本語に関して、おかしな使い方をしてました。
今はもう直ったかな^^??