超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

工房探し1:解雇から10年

2020-08-03 15:11:21 | 木工3・独立
在職中は繁忙すぎる繁忙期のため、工房探しも何の準備もできていませんでした。

退職後にやったこと、その1。
解雇から約10年間、一度も顔を出していなかったかつてお世話になった家具工場へあいさつに行くこと。
というより、ずーーーーーっと欲しかったこの工場のラダーバックチェアを買おうと思ったのです。


勤務していた当時、これを作るのは一番好きだった仕事でもあり、一番勉強になった仕事でもあり、一番自信がついた仕事でもあり、しかも座り心地は抜群。
これから先、一人でやっていくにあたり、辛いことがあったときには、これを見れば、これに座れば、頑張れるだろう、と思ったのです。

ご無沙汰しすぎてかなり敷居が高かったのですが、今後、助けて欲しいことも出てくると思ったので、あいさつを兼ねて行ってきました。

しかし、行ってビックリ。

尊敬する職人さんの面々が、誰一人残っていない。
唯一残っていたのは、あの頃はまだ新米だった若旦那さんだけ。
それで、10年の歳月を感じたのでした。

会社の主力商品も変わっていました。
もちろん今でも良いものを作っていることに変わりはないのですが、私が大好きだったアンティーク調の家具は、ほぼやっていませんでした。
念願のラダーバックチェアについては、「最後の一脚」でした。

帰り際、社長から「個人では買えない機械もあるだろうから、必要ならうちの機械を使いに来なさい」と声をかけていただきました。
ありがたいし、心強い。
でも、もう、教えてくれる職人さんはいないんだなぁ。

あまりにも予期せぬ展開で、懐かしさよりも寂しさでいっぱい。

車にラダーバックチェアを積み込むと、
あ、あと、これを持っていけ、と。

見ると、私の作ったゴミ箱が・・・

売れ残りですね^^。

当時、職人が勤務時間外に作ったオリジナルの作品を、会社でデザインを買い取って、商品のラインナップに加えてくれるという、粋な企画があったんです。
私はこのゴミ箱が採用されて、いくつか作ったものの、かなり高額だったので・・・
まあ、そういうことです。

まだまだ改良の余地のあり。
つまりは伸び代があるということ^^

売れ残りに落ち込んでもいられないので
頑張ります。