長い梅雨が明け、一気に暑くなりましたね。
この工房で過ごす初めての梅雨、
桐の一部とキハダの白太にカビが生えました。
(白太って、皮に近い部分の木材で、文字通り白っぽい色です。)
木材に、こんな青カビなんて見たことない。
ビックリしました。
理由はおそらく、
・騒音を気にして、ほとんど窓を閉めきっているので、換気ができていないこと
・雨漏りがひどく、壁の割れ目から常に水がしみでているので、湿気が多いこと
・端材で何か作れそうだと思い、捨てずに工房の隅っこに端材を寄せ集めておいたから。(結局、使わないのに・・・。)
白太は使うな、と教えられてきたので、ずっと素直に従っていました。
弱いらしい、虫がつきやすいらしい、腐りやすいらしい、と頭ではわかっていても、使いたいなぁと思うこともしばしば。
自分で木材を買ったら尚更、もったいなくて捨てられない。
でも、今回良〜くわかりました。
やっぱり白太は使っちゃいけないな。
幸い(?)今回カビが生えたのは、商品に使った木材の残りなので、捨てても損失はなく、いい勉強になりました。
一つ気がかりだったのは、桐の板はもともと2枚を接いだものを購入していて、その接ぎ合わせた部分の一部が白かったこと。
白は白でも、白太ではなく腐れ。
たちが悪い。
私だったらこんな接ぎ方しないけど・・・と思いながら、その部分は避けて使っていたのですが、見逃して使ってしまっている可能性もなくはない。
心配になりました。
お茶道具[神代ニレの炉縁と桐箱]
工房の劣悪な環境と違い、お客様の自宅での保管なら大丈夫だろう、とは思うものの、桐箱は無塗装で、中に入っている炉縁も無塗装、万が一カビが生えたら・・・どうしましょう。
恥を忍んで、お客様に連絡してみました。
事情を説明して、桐箱の確認をしていただくよう、お願いしました。
結果は、問題なし、でした。あぁ、よかった。
しかも、連絡ついでに、という事で、お仕事いただきました^^。
怪我の功名、ですかね。