小学校、中学校での脊柱側弯検診というものは、公衆衛生施策の一環として、
公費によって、全国一律に、毎年実施されていると思っていました。
それが私の「誤解」「無知」だと知り、驚くとともに、怒りのようなものを感じています。
◇脊柱側弯検診についてネット検索で得られたのは下記URLです
http://www.aogiri.org/check/child/child_sokuwan.html
財団法人岩手県予防医学協会 「よぼういがく協会」
子どもたちの健康診断 (学校保健) 脊柱側弯検診
同サイトから引用させていただきます。
- 専用検診車 使用
- 上半身裸で、後ろ向きにたち、背中に光りをあてて 写真をとる
このモアレ写真と呼ばれる方法で背中のゆがみが簡単にわかる、という
わけです。 そこで、側弯症の疑いのあるこどもは専門病院にいって
そこでレントゲン写真をとって、診断するという流れになるようです。
引用を続けます
- 検診結果の傾向
実施数のピークは、1988年の1万5000人
その後、減少
2000年は、1万人程度
全体の有所見率....疑いのあったこどもの発見率は 3~4%
中学生女子で有所見率が高い
Cobb角...背中の曲がり度。ドクターの名前からとっているようです
コブと読みます.....20度以上発生率は
小学生 0.08% , 中学生0.69%
つまり、
1万人検査をすると 小学生で 8人程 中学生で70人程が
専門医師にて検査してもらうことが必要な側弯症であるということになります。
ここ何年かの新生児の出生数は、年間約100万人強ですから
例えば、明日2月28日に全国の小学校と中学校で脊柱側弯検診を実施すると
900万人のうち
小学生で、約4800人 中学生で、約21000人 合計約26000人
これだけの数のこどもたちが専門医師による検査を必要する、ということに
なります。
20度以下の曲がりのこどもたちの発生率も含めると 3%ですから
900万人の3%ですから、27万人のこどもたちになんらかの異常が見られる
ということになります。
これは、あくまでも上記の検査統計ひとつだけを根拠にした数字ですから
これだけで、何かを結論づけることはできません。
もうひとつは、仮に26000人に20度以上の側弯症が発見されたとしても、
そのこどもたち全員が手術を必要とするわけではない。ということです。
大半は、保存療法(ブレース装着)で曲がりは矯正されると思います。
.......ブレース装着者のうち手術が必要になるまで変形が進行する数に
ついては、後日またアップするつもりです。
はっきりと言えることは、
1 : 実際の患者数、発生数、保存療法から手術へと進行する数の
正確なデータがない
......どこかを探せばあるのかもしれませんが、これを書いている現時点
では、以下のことが不明です。
......20度以下も含めた全国の患者数不明
20度以上の患者のうち、全員がブレース療法に移行しているのか
専門医師を訪れずに、そのままにしている患者が
どれだけいるのかが不明
病院を訪れた患者のうち、本当に側弯症と診断された数が不明
従って、保存療法をしている患者数が不明
保存療法から手術必要になるまで進行が進む率が不明
わからないことが多すぎます。
でも、はっきりとわかったことがあります。
それは、脊柱側弯検診は、全国一律にすべてのこどもを対象にしては
実施されていない。ということです。
検査で発見されずに、いたずらに時間が過ぎて、
背骨が曲がるのに気づくのが遅れてしまうこどもが現実に存在する、
ということです。
他の病気と同じです。
側弯症も.....先天性側弯症、特発性側弯症は、早期発見、早期治療開始が
必須な病気です。
日本という国は、
いつのまにか、こどもの健康に目を向ける気持ちを失ってしまっていたのですね
(姉妹HP little by little に患者さんがたのための掲示版を作りました
http://sokuwan.googlepages.com)
公費によって、全国一律に、毎年実施されていると思っていました。
それが私の「誤解」「無知」だと知り、驚くとともに、怒りのようなものを感じています。
◇脊柱側弯検診についてネット検索で得られたのは下記URLです
http://www.aogiri.org/check/child/child_sokuwan.html
財団法人岩手県予防医学協会 「よぼういがく協会」
子どもたちの健康診断 (学校保健) 脊柱側弯検診
同サイトから引用させていただきます。
- 専用検診車 使用
- 上半身裸で、後ろ向きにたち、背中に光りをあてて 写真をとる
このモアレ写真と呼ばれる方法で背中のゆがみが簡単にわかる、という
わけです。 そこで、側弯症の疑いのあるこどもは専門病院にいって
そこでレントゲン写真をとって、診断するという流れになるようです。
引用を続けます
- 検診結果の傾向
実施数のピークは、1988年の1万5000人
その後、減少
2000年は、1万人程度
全体の有所見率....疑いのあったこどもの発見率は 3~4%
中学生女子で有所見率が高い
Cobb角...背中の曲がり度。ドクターの名前からとっているようです
コブと読みます.....20度以上発生率は
小学生 0.08% , 中学生0.69%
つまり、
1万人検査をすると 小学生で 8人程 中学生で70人程が
専門医師にて検査してもらうことが必要な側弯症であるということになります。
ここ何年かの新生児の出生数は、年間約100万人強ですから
例えば、明日2月28日に全国の小学校と中学校で脊柱側弯検診を実施すると
900万人のうち
小学生で、約4800人 中学生で、約21000人 合計約26000人
これだけの数のこどもたちが専門医師による検査を必要する、ということに
なります。
20度以下の曲がりのこどもたちの発生率も含めると 3%ですから
900万人の3%ですから、27万人のこどもたちになんらかの異常が見られる
ということになります。
これは、あくまでも上記の検査統計ひとつだけを根拠にした数字ですから
これだけで、何かを結論づけることはできません。
もうひとつは、仮に26000人に20度以上の側弯症が発見されたとしても、
そのこどもたち全員が手術を必要とするわけではない。ということです。
大半は、保存療法(ブレース装着)で曲がりは矯正されると思います。
.......ブレース装着者のうち手術が必要になるまで変形が進行する数に
ついては、後日またアップするつもりです。
はっきりと言えることは、
1 : 実際の患者数、発生数、保存療法から手術へと進行する数の
正確なデータがない
......どこかを探せばあるのかもしれませんが、これを書いている現時点
では、以下のことが不明です。
......20度以下も含めた全国の患者数不明
20度以上の患者のうち、全員がブレース療法に移行しているのか
専門医師を訪れずに、そのままにしている患者が
どれだけいるのかが不明
病院を訪れた患者のうち、本当に側弯症と診断された数が不明
従って、保存療法をしている患者数が不明
保存療法から手術必要になるまで進行が進む率が不明
わからないことが多すぎます。
でも、はっきりとわかったことがあります。
それは、脊柱側弯検診は、全国一律にすべてのこどもを対象にしては
実施されていない。ということです。
検査で発見されずに、いたずらに時間が過ぎて、
背骨が曲がるのに気づくのが遅れてしまうこどもが現実に存在する、
ということです。
他の病気と同じです。
側弯症も.....先天性側弯症、特発性側弯症は、早期発見、早期治療開始が
必須な病気です。
日本という国は、
いつのまにか、こどもの健康に目を向ける気持ちを失ってしまっていたのですね
(姉妹HP little by little に患者さんがたのための掲示版を作りました
http://sokuwan.googlepages.com)