ネット検索をしていましたところ、理学療法士の皆さんが新しい取り組みを
されていることを知り、ここにご紹介させていただきたいと思います。
湘陽かしわ病院(リハビリテーション)側弯症教室
http://syokashi-hp.or.jp/J6.html
側弯症教室ブログ
http://ameblo.jp/kashiwadai
ブログから一文を引用させていただきます:(表記順番の入れ替えあり)
「......その進行を遅くするためにコルセットなどの装具治療を行いますが、
最終的に手術治療以外に側弯をしっかりと矯正することは困難です。
この病気、とくに特発性側彎症(そくわんしょう)は思春期の女の子に多く、
容姿や将来をご本人、ご家族共に大変心配されているかと思います。
しかし側弯症とうまくつきあって何の不自由なく普通の生活をしている
患者さんも多くいらっしゃいます。
”他の子はコルセットをどのくらいの時間つけているの?””学校や友達に
言えなくて悩んでいる”などの悩みにも教室でのコミュニケーションを通じて
お手伝いしていければと思っています。
運動をすることで弯曲が治るとは言えませんが
側弯症教室では、そんな悩みを抱える側弯症の患者さんを対象にみなさんで
側弯症の勉強と運動を行なっていきます。」
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(august03より)
Step by stepのなかで広島と大阪での理学療法士の皆さんの取り組みをご紹介した
ことがあります。東京でも東京大学や埼玉医科大学等における理学療法との併用
をご紹介してきました。ネット検索では見つけきれませんが、現実にはもっと多く
の医療機関で同様の取り組みが行われているのかと思います。
運動療法で側わん症を治すことはできませんが、側わん症は「病院」で治療され
るべき病気であって、マンションの一室で施術を受けるようなそのような性格の
ものではありません。
医学の専門教育を受けて多くの患者さんと接している医療機関で働くプロの皆さん
とともに治療にはげまれること。それが治療の基本だと思います。
(全体を統括し判断される)先生 = (レントゲン撮影をされる)放射線技師の皆さん =
装具技師の皆さん = 理学療法技師の皆さん = 看護師の皆さん
そのようなチーム医療が根付き発展していくことを願ってやみません。
側わん症の治療は、脊柱カーブだけを診るのではなく、思春期のこども達の心の
ケアも含めたものであることが望まれます。そこには、多くの場合、医師が男性だ
という現実、装具技師の皆さんもほとんどが男性であるという現実、そのような
現実のなかで、......正確な数値はわかりませんが、比較的女性の割合が高いと
思われる理学療法士の皆さんが、思春期の女の子たちのケアに参加されることの
意義はとても大きいと思います。
先生がたは医学学会を通じて全国の先生がたの治療研究を学ぶ機会があり、放射線
技師の皆さんも、理学療法士の皆さんも同様に最新の知識を学び続けておられます
医学とはそういう世界です。ネット情報などに踊らされることなく、現実を見つめて
お子さんにとって最善の治療を選択されることを願っております。
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ブログ内の関連記事
「側弯症に対する理学療法士の皆さんの取り組み」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/e531ea2d0c7732d191cacdcfaa32e147
「側弯症に対する理学療法士の皆さんの取り組み No.2」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/b54f051808c07f7cca2220f4875554e9