~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

側弯症を広く知らしめる為の取り組み 米国キャンペーン月間 No.2

2008-09-07 17:17:02 | VEPTR COM JAPAN
前回の記事の続きとして、
米国で行われた「Scoliosis Awareness Month」(側弯症を広く知らしめる月間)
に関連した記事やニュース等をご紹介したいと思います。

ブログより
My Single Mom Life
http://www.mysinglemomlife.com/blog/archives/2008/06/june_is_nationa.php

こどもが思春期のときに側弯症スクリーニングを受けることはとても大切なことです。
もし側弯症であることが発見されたら、できるだけ早く側弯症の専門医師によって
治療してもらうことがとても重要となります。私は12歳のときに側弯症と診断され
ました。しかし、そのときの医師は、私の側弯症は進行することはない、と診断し
ました。
その後、20歳前後になると年に何度か痛みを覚えるようになりました。バランスを
保つのが難しくもなっていきました。
最初のこどもを生んだ後は、さらに腰痛がひどくなり、二番目のこどもを生んだ時
には、医師から側弯カーブが進行しているので、これ以上はこどもを持たないほうが
よいだろうと言われました。
その頃になると何もしていなくても毎日ひどい痛みに襲われるようになりました。
働きにでて帰ってくるときには痛みで泣き叫びたくなるほどで、夕食の仕度を自分
ですることさえもできずに子供たちに頼むしかない状態でした。
2001年12月頃には痛みのために、働くこともできないほどになっていました。
整形外科医からは、私の腰椎の椎体の幾つかは完全につぶれており、神経が押しつ
ぶされて脊柱管狭窄も併発していることがつげられました。働くことをやめてすぐ
に手術をしないと数年のうちに歩行困難になる、とも言われました。しかし、この
整形外科医はここまでひどくなった側弯症を手術する技術はもっていないと語り、
専門医師を探すようにサジェスションしてくれました。それからは、私のことを手
術してくれる専門医師を探すための長い道のりの年月となります。手術をしてくれ
る医師を探すことと同時に、私の加入している保険がカバーしてくれるかどうか、
という問題もありました。その両方が満たされるまでに数年の年月がかかり、2005
年11月にようやく手術をしてくれる専門医師と巡り会うことができ、そして2006年2
月に手術を行いました。
私は手術を受けることで、完全に健康体になることはできませんでしたが、日常
生活にはカムバックすることができるようになりました。痛みを覚えることなく
歩きね眠ることができるようになりました。もし医師と巡り会うことができなけれ
ば私の状態はもっともっと悪くなっていたことでしょう。私は、私を手術してくれ
た医師にとても感謝しています。

もしあなたにこどもがいるなら、どうかスクリーニングを受けてください。
娘さんにスクリーニングを受けさせてください。息子さんにスクリーニングを受け
させて下さい。もしカーブの徴候が現れているようなら、すぐに治療して下さい。
待っていてはいけません。すぐに側弯症専門医師のところに連れていって下さい。


Spine-Health
http://www.spine-health.com/blog/scoliosis/scoliosis-awareness-month
Scoliosis Awareness Month / 側弯症を広く知らしめる月間


The Barnstable Pateriot
http://www.barnstablepatriot.com/home2/index.php?option=com_content&task=view&id=15287&Itemid=30

彼女はこのキャンペーン月間に参加することに誇りを感じています。
「私は側湾症について多くのことを学びました。私にとって、この病気のことを
理解しようとしている患者を手助けできることは私にとってもとても重要なことと
感じています。」
「私は、この病気をより多くの人たちに知ってもらい、そして早期発見がいかに
大切かを訴えたいと思います。そして、この病気についてもっと多くの研究が進む
ことを訴えたいと思います。」
「この病気についてはまだ多くはわかっていません。そのことが患者にとって不安
を生み、そしてフラストレーションとなっています。」
「多くの場所にでかけて、多くの人たちに、この病気について話をするのが、私の
役目だと思っています」

(彼女は側弯症と診断された後数年間ブレースを装着していましたが、進行が止まらず手術をした患者さんです)


Family living with teen's scoliosis wants to help others
http://www.mercurynews.com/news/ci_9829664?nclick_check=1

誰も私たちにこの病気について教えてくれる人はいませんでした。私たちは、話を
してくれる人、話を聞いてくれる人、私たちがこの病気と一緒に歩くのを見守って
くれる人が、本当に欲しいと思いました。
15歳の息子の進行はとても早く、14ヶ月のあいだに27度から65度まで急激に進行
しました。多くの人たちは、この側弯症という病気がどういうものであるかについて
ほとんど知識をもっていません。私たち自身もいまだに勉強をしているところです。
ですから、今回初めて行われる「第一回側弯症を知らしめる月間」は患者と
患者の家族にとってとても貴重な情報源になると期待しています。

「私は、他の患者やその家族が私が味わったような暗中模索の状態を味わって
欲しくありません。この状態はとでもシリアスな状態です。人々がそのような壁や
暗闇を感じることなく治療のために突き進んでほしいのです」

家族は、この月間に参加して、コンタクトしてきた人たちに自分たちの経験を話が
できるように自分等の名前と連絡先を登録しました。


When Life Throws You a Curve: One Girl's Triumph Over Scoliosis
by Elizabeth Golden
http://www.kidsturncentral.com/topics/books/whenlife.htm
(側弯症について書かれた新しい本とその著者の紹介)

著者 Elizabeth Golden エリザベス.ゴールデン
フィラデルフィアのエリザベス.ゴールデンは13歳のときに側弯症と診断されました
手術治療後、高校でテニスとスカッシュの代表選手としてプレーし、そしてスカッ
シュプレイヤーとして全米ランク入りすることができました。現在はエール大学の
学生として、勉学に励むとともに、様々なスポーツで活躍しています。


http://www.reuters.com/article/idUS209636+11-Mar-2008+PRN20080311
私たちは、この六月の「側弯症月間」の大会に、エリザベスとサラを青少年の代表
として迎えることをとても楽しみにしています、とNSF会長のオブライエンは述べた。
「患者とその家族にとって、エリザベスとサラが語るこの病気についての経験と
そしてこの病気に負けずに人生を歩んでいる姿を知ることは、とても勇気づけられる
と思います」
「彼女たちの夢はこの病気によって消されることなく、彼女たちの歩みは、多くの
この病気と闘っている若い患者たちに希望を与えてくれることでしょう」


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ブログ内の関連記事
「側弯症を広く知らしめるための取り組み 米国と日本の差」
 http://blog.goo.ne.jp/august03/e/9374eca29d759ab98f471c59a3d2d819

(august03より)
この6月に米国で実施されたキャンペーン「側弯症を広く知らしめる月間」は
米国においても、初めての取り組みであったことがわかりました。この病気の重要性、
こどもたちの背中をいかに守るか、という取り組みは、いまだに米国でも大きな
チャレンジとして続けられていることがわかりました。
私たち、この日本においても、このような取り組みが必要であり、とても大切な
ことです。側弯症についての正しい知識と情報が、患者さんとそのご家族に届け
られなければなりません。
それは、整体の宣伝として行われるべきでは当然なく、まして、患者を惑わしている
元凶たる偽善者によるものであろうはずもありません。どのような方法と背景が
あったか知るよしもありませんが、厚生労働大臣までつとめた政治家が、いまの
日本国内で側弯症の治療を取り巻く環境を破壊している整体の宣伝に利用される
などという事実は、絶対にあってはいけないことです。
政治家としてすべきことは、もっと別の、もっと大きなことであるはず。
この政治家の所属する政党の見識も疑われてしまいます。
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