嘘をつけば、自分の心は汚れるし、周りの人は困るし、嘘はつくものじゃありませんよね。本当に、気をつけたいものです。
それはそうと、「嘘」って何でしょう。
デジタル大辞泉によれば、
> 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽(いつわ)り。「嘘をつく」「この話に嘘はない」
てことらしいです。
では、事実だと思い込んで言った言葉は嘘と言えるのでしょうか?
「人をだます」意図のない場合は、嘘とは言えないんじゃないかな?
事実と思い込んで、「間違って」しまった場合は、
「間違ってました、ご迷惑をおかけしました」と訂正すればいいんじゃない?
認知症の人や幻視のある人などは、私たちに見えないものが「実際に」見えるそうです。見えてるんだから本人にとってはそれが事実(と思い込んでいる)。
記憶というものは時間とともにあいまいになっていくものです。しかも、その当時でさえも、完璧間違いなくその場の状況などの「事実」をすべて正しく把握していたかはわからない。その時の思い込みということもある。
実際、健康でまともだー、と思っている(思い込んでいる)私たちだって、今のこの「事実」、見たり聞いたり読んだりしていることをすべて正しく認識できているかどうか、大変疑わしい。(以前の記事『IKKOさんの「まぼろし~」は真理?』をご参照ください。)
まあ、そこまで言わなくても、私たちだって事実と違うことを、意図せず言ってしまって失敗することはよくあります。(テストいつでも満点だった?答案に「嘘」ついてたの?)
だから「事実と違っていた=嘘」とは限らないんじゃないかな。
間違いのことを嘘ということもあるようですが、私は「間違い=嘘」じゃないと思う。間違いは間違い。嘘は嘘。A=Bはない。
わざと「だましてやろう」って思ってなかったなら、それは誰にでもあるただの間違いなんじゃないのかな?
それを、事実と違ってたらみんなして「嘘ついちゃいけません!」って非難するって、どうなんでしょう? しかも、関係のない”世間様”が非難する必要が、あるのかな?
だから、Mさんは早く言いたかったんでしょうね。「間違いだった、思い込んでたから」と。