【あなたの健康を維持している体内微生物の生態系が破壊され、さまざまな問題を引き起こしている!最新の科学的知見をもとに、微生物生態系のしくみと健康との関係を解き明かしつつ、大切な微生物たちを守り、育む方法を示す。】
夏休みに出会った二つの名著!「サピエンス全史」とこの本。買ってよかった~!
どちらにも共通するキーワードは「多様性と共生」でしょうか。真理です。
私たち人間(生命)は助け合わなければ生きていけないのです。人間は100兆個(以上)もの体内微生物との、変化し続ける「集合体」なのです。ワタシの体はワタシの物である以上に微生物のものでもあるのです。
現代病、21世紀病の原因は多様な腸内細菌、微生物(常在菌)との共生を軽んじたことにある。対症療法ではなく、根本原因をどうにかすることです。
大事なのは”敵を排除すること”よりも、”旧友との友好関係(協力、助け合い)”です。それは、共に進化するということ。
肌断食やタモリ式入浴法(どちらも洗いすぎない。常在菌を排除しない)の根拠もここにあります。肌も、腸もどちらも人体の外側なのです。
自己免疫疾患、アトピー(ニキビも)も食物アレルギーも肥満も(原因は運動不足や食べ過ぎだけではない)、腸内細菌の多様性やバランスが崩れたことによる病気(炎症)である可能性が高い。肥満は心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、癌などの原因となる。自閉症やうつ病、ADHDなども腸内細菌の乱れによって引き起こされる可能性が高いということです。
腸内細菌の多様性が少なくなったりバランスが崩れるのは、食生活の変化や抗生物質を(安易に、念のためにとか)使いすぎていることが大きい。
人の病気のためだけでなく、
食肉業界は牛を簡単に太らせるためや、劣悪な環境でのストレスから病気になるのを防ぐため、安易に抗生物質を使っている。欧州では禁止されているが、アメリカもオージーも日本もまだ認められている。有機農業で使用される堆肥にも抗生物質が含まれる。(集約農業による)畜産の飼料にも含まれる。抗生物質によるダメージは私たちの体に蓄積される。
(安易な)帝王切開やミルクによる育児も、腸内細菌が育たない原因になる。利益とリスクとをよく考えて判断したほうがいいし、母親の腸内細菌を子どもに贈る方法もある。
とりあえず、
大事な大事な腸内微生物さんたちの餌になる食物繊維(植物。ごぼう玉ねぎバナナりんごとか。果物もいいけど糖が多いから気をつけてね)をし~っかり摂るようにしようと思います。現代人は植物の摂取量が少なすぎる。海苔もいい。しじみ(VB12)も。酢酸(酢)もいい。日本の「まごわやさしい」はすばらしい~!!。玄米食に変えたいな~。自然農など添加物なしの自然な食品がいいけど、難しいなあ。
医学は日々進歩しています。なので真理とは言えません。(医者や研究者によっても違う)
けれど、真摯に研究を続けている人々がいることは、ありがたいことです。
私たち(患者)も、日々知識を更新し学び続けることが必要だと思います。
> 科学の本質は、二つの相反する姿勢のあいだでバランスをとることにある。まずは、新しい考えを、それがどれほど突飛で直感に反するものであっても積極的に受け入れる姿勢。そしてもう一つは、あらゆる考え方を、それが古い考えだろうと新しい考えだろうと、非情なまでに懐疑的に調べる姿勢である。そうでなければ、深遠なる真実と暗澹たるニセ科学を区別することはできない。
カール・セーガン
読み物としても読み応え充分。ノンフィクションです。ワタシは事実と思います。楽しい読書の時間でした。(え、え~、そ~おなの~、おいおいって思わず叫んでた^^;)
星5つ
肉は入っていませんね。
日本人の腸には肉食は向いていないと読んだことがあります^^
したっけ。
1950年代以降の新しい病気は人間のエゴからくる行きすぎた文明病といってもいいでしょうね。
自然に目を向けて、共生している微生物と仲よく元気に暮らしたいです。^^