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何度でも観たい映画3 「ショーシャンクの空に」

2009-04-10 17:42:38 | 映画ア~サ行

私の中の、「名作」の基準。それは何度でも観たくなるものかどうか。「ショーシャンクの空に」は、私的には初見以来未だにベスト1の、大好きな名作です。

1994年のスティーブン・キング原作のアメリカ映画。あまりに有名で、今更私が名作に挙げるまでもないけど、何かをやりかけとか他にやらなくちゃいけないことがあるときは観始めない方が良い。そのくらい食い入るように観てしまう。

最初は、暴力や理不尽がまかり通っている刑務所で、銀行家あがりのインテリなアンディがどうやって生き抜いていくかというところが見所。

それが、長い刑務所生活では「ヒマを潰す」=生き甲斐を次々見つけていかなくてはやっていけないという人間誰しも抱えているテーマに変わり、そして「自由」には不安と希望が共存しているという両面が明暗くっきり現され、最後にはその希望を勝ち取っていく姿が力強く描かれる。

小物の使い方も絶妙 ロックハンマー、女優のポスター、石、ロープ、聖書 同じショーウィンドウに並んでいる拳銃と方位磁石。ちょっとズレれば絶望にも希望にもなり得る、といったことを象徴的に表しているようにも見えるし、また伏線としても抜群。

絶望とあきらめしかない暗い刑務所の中での、冷えたビール 美しい音楽 そして、主人公ならではの方法での勧善懲悪になっているのもいい。

所長に抵抗して音楽を消さないアンディ=ティム・ロビンスの挑戦的な表情や、刑務所の外へ出た時のレッド=モーガン・フリーマンの、不安と希望を行ったり来たりしているような笑顔もとても印象的

きっちり時間が取れる時にじっくり観たい、骨太な見応えあるヒューマン映画だと思います