先週のフジ土曜プレミアムで「しゃばけシリーズ」第二弾の「うそうそ」が放送された。原作は読みたいと思いつつ未読の畠中恵さんの小説。
花のお江戸で廻船・薬種問屋を営む大店の若旦那、一太郎は病弱だが心優しい若者だ。妖(あやかし=妖怪)が見える力を持ち、いつも仁吉と佐助の二人に守られ、両親からも過分な愛情を受けている。今回は丈夫になりたいと箱根へ湯治の旅に出るが、その道中に騒ぎに巻き込まれる
第一弾がとても面白かったので、今回も楽しみにしていた。江戸時代ならではのお化け、風習や言葉遣いや主従関係などが興味深く、優しさや信頼が根底にある人間模様が心地いい。
主役の手越祐也くんは、「箱入り息子」のイメージはぴったりなのだが、正直2時間の出ずっぱりを見るのは少々しんどかった。けれど脇がガッチリ固められていて、第二弾も楽しめた
しっかり女将の真矢みきさん、「屏風のぞき」という浮世絵風の妖怪の宮迫博之さん、流れ者の升毅さん、用心棒の谷原章介さん、高杉亘さんなど素敵。それに見所の一つである様々な種類の妖は、特殊メイクだったりCGだったりするのだろうが、これが笑えたり可愛かったりで楽しい。
特によかったのが、というより一押しなのが「流し目王子」の早乙女太一くん いやあ、きれいなんだな、この「鈴彦姫」という妖。第一弾で、「このハスキーボイスの女優、見たことないけど誰だろう?」とエンドクレジットを見たら、男の子じゃないですか この時初めて彼の存在を知った。女形が本職の彼。きれいなはずだぁ。もう一目惚れ、と言ってもいいくらい気になる役者さんになった。
この第二弾では、その「鈴彦姫」と男旅芸人「鈴ノ助」との二役。鈴ノ助は頼りがいがありそうなさばけた男前。岸部一徳さん演じる旦那が思わず何度もすがりついてしまったのも、わかるわかる。なのにその男前な感じもどこか色っぽいのだ
太一くん、バラエティなどでも最近よく見かけるが、素顔は普通の男の子という感じの気さくなトークだった。北野たけしさんに役者として目をつけられ、「座頭市」や「TAKESHIS’」にも出ているそう。去年の紅白歌合戦では、歌っている坂本冬美さんよりも後ろで舞っていた太一くんの美しさに目がいってしまったっけ。
まだ17歳。今後がとっても楽しみです。
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