12/ 5-12/ 8「蒲田行進曲~正答派~」(北区つかこうへい劇団)
@滝野川会館・大ホール
いままでに観たことのない「蒲田行進曲」に出会えた。
銀ちゃんと小夏とヤス、そして中村屋の若旦那。
セットのない舞台に役者4人のみ。
一人語りのシーンも多いが、語られる台詞以上のものが伝わってくる。
銀ちゃんは、大部屋のヤスにスターの座を追われる脅威を感じ、
ヤスは、早稲田で演劇を学び、映画好きの青年。
という設定が、今回の正答派だ。
そんなところを、本当に、本当に丁寧にじっくりと観せてもらった。
「アコースティック蒲田」と勝手に命名。
小夏が、ヤスを階段落ちに送り出すシーンに涙。
「振り返ってはいけない」と笑顔で送り出し、
ハッピーエンドになるんだなと希望を感じる。
そこまでのやり取りにくらべ、
階段落ちは、さらりと終わる。
私の席は、最前列のセンター。
目の前に三浦さんが演じるヤスさんが落ちてくる。
倒れて動かない、指が動く、手を握る、立ち上がる。
泣けて、泣けて、仕方がなかった。
今年最後の1本、見納めにふさわしい
素晴らしい芝居だった。
1年間、素敵な芝居をありがとう!!