(植松三十里著)
★★★★(ベアの満足度)
本の帯には、
「幕臣の娘が薩摩男に嫁ぎ、欧州外交界で活躍、
明治初期を駆け抜けた一人の自立した女性の
疾風怒濤の半生」と書いてある。
お常は、美しい。
14歳のお常は、20年の間に
恋をし、英語を学び、外国をまわり、
女性として華やかな人生を送る。
パワフルな女性でもある。
夫よりも交渉術に長けていたかもしれない。
それでもこの時代の女性の人生は、男性次第。
じれったくもあるが、
その中で果敢に人生に挑んで行く姿に
たくましさを感じる。
長い長いお話でした。
人生に振り回されても、
自分の気持ちに忠実な彼女は魅力的でした。
今の時代に生まれていたならば、
よりパワフルに生きていたことでしょう。