(奥田英朗著)
★★★★★(ベアの満足度)
精神科医伊良部の第2シリーズは、直木賞受賞。
1、3、2の順で読んだけど、
さすが受賞作!深い!
空中ブランコ、ヤクザと尖端、
医者とヅラ、野球選手、作家。
様々な人の悩みに伊良部が関わりあっていくと
ハチャメチャな展開だけど、
それが無意識なのか意図的なのか、
解決の糸口になっていく。
すごいのか、ただの子供なのか、
わからないけど、魅力的な人物になってきた
第2シリーズ。
悩みに向き合い、
自覚している最短距離の解決方法は
そんなことできないよ~と思っているけど、
彼はひょいとその枠組みを飛び越えてしまう。
越えてみたら、
案外、無理なことなんてないんじゃないかなと
さえ思えて来る。
一生懸命だから、悩む。
病気になるほど、悩む。
そんな人には、ぬいぐるみのような
伊良部医師が効果絶大なのだ。
この病院に行きたいかというと
別問題なんだけど。