(奥田英朗著)
★★★★(ベアの満足度)
5つの短編。
だが、そこに出て来る主人公をガールと
呼んでいいのだろうかという疑問。
初めて課長になったガール、
企画部所属のマンションを買う決意をしたガール、
営業のシングルマザーのガール、
ひと回り年下の指導社員になったガール
そして、そのものズバリ、
「ガール」というタイトルの短編には、
広告代理店に勤めるガール。
「ガール」の話を読んで納得。
強い女、働く女の中にあるガールか~
30代の女性という、微妙な位置づけを
仕事という角度で切り取っている。
潔かったり、気風がよかったり
男性目線にはこう見えていている?
持ってないものを数えてみたり、
やり残したことを後悔したり、
でも開き直る勇気がなくってさ。
それは、いくつでも同じかも。