ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「ピエタ」

2012-01-23 15:39:16 | 読書

(大島真寿美著)
★★★★(ベアの満足度)

ピエタとは、赤ちゃんポスト併設の孤児院?
育てられないと置いて行かれて赤ちゃんの育つ所なんだけど、
あまり悲壮感がないのは、なぜだろう?

赤ちゃんの頃は善意の家庭で育ち、
大きくなったら、ピエタに戻り、
特技を伸ばす教育をする方針のせいだろうか?

音楽が得意な子を集め、
(合奏、合奏の娘)として演奏会をしたり、
皆が仲良く暮らしているせいかもしれない。

その指導をしていたのが、ヴィヴァルディ先生。
歴史上の人物の物語でもある。

ヴィヴァルディ先生が異国の地で亡くなったところから
お話は始まる。
ピエタの演奏会の花形であるアンナ・マリーアと
裏方を一手に引き受けるエミーリアも
ピエタで育った。

先生が遺した楽譜を探すうちに、
エミーリアは、知らなかった秘密に触れ
先生が懇意にしていた人達と出会う。

ヴィヴァルディ先生は、思い出話の中にしか
出てこないんだけど、あちこちに大きな存在感を残していた。

女の子たちの、
かつて女の子だった人のお話としても
とても面白かったです!