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(大島真寿美著)
★★★★(ベアの満足度)
ピエタとは、赤ちゃんポスト併設の孤児院?
育てられないと置いて行かれて赤ちゃんの育つ所なんだけど、
あまり悲壮感がないのは、なぜだろう?
赤ちゃんの頃は善意の家庭で育ち、
大きくなったら、ピエタに戻り、
特技を伸ばす教育をする方針のせいだろうか?
音楽が得意な子を集め、
(合奏、合奏の娘)として演奏会をしたり、
皆が仲良く暮らしているせいかもしれない。
その指導をしていたのが、ヴィヴァルディ先生。
歴史上の人物の物語でもある。
ヴィヴァルディ先生が異国の地で亡くなったところから
お話は始まる。
ピエタの演奏会の花形であるアンナ・マリーアと
裏方を一手に引き受けるエミーリアも
ピエタで育った。
先生が遺した楽譜を探すうちに、
エミーリアは、知らなかった秘密に触れ
先生が懇意にしていた人達と出会う。
ヴィヴァルディ先生は、思い出話の中にしか
出てこないんだけど、あちこちに大きな存在感を残していた。
女の子たちの、
かつて女の子だった人のお話としても
とても面白かったです!