
(有川浩著)
★★★(ベアの満足度)
出版社で編集をしている真也30歳。
彼は幼い頃から、物や場所に残された、人間の記憶が見える。
ある日、真也は同僚のカオルと20年ぶりに帰国するカオルの父を迎えに
成田空港へ行く。
父はハリウッドで映画の仕事をしているというが、真也には違う景色が見えた。
このあらすじから、演劇集団キャラメルボックスが演劇版を
著者が小説版を作った。
演劇版は観ていないが、小説版をそのまま舞台にしても
キャラメルボックスらしいお話でした。
小説版には、2つのストーリー。
こういう道もあったか~と思うパラレルワールドも面白かった。
金環食にドリカムの「時間旅行」を聞いて、涙がこぼれた。
発売当時、2012年はまだまだ先だなと思っていたのに。
そして同じ時期に、キャラメルボックスが大好きだった。
なんだか健全なものが大好きだった
かつての自分がとても懐かしく、
少しまぶしく感じる気持ちを、この本にも感じた。
変わっていないつもりが、
どこで変わってしまったのだろう。